自分の吃音について考える
このページを少しずつ書いていくか。
202302くらいにページだけ作ってあったようだ。
20240414に改めて開いた。よし、書いていくか。
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●芽生え
記憶の範囲では、自分が吃音的なことを自覚したのは小学5〜6年くらいだったと思う。
英語の授業などなかったはずなので、何の授業なのかな?「5w1hというのはなんのことでしょう?」みたいな問題があり、端の席から順番に当てられてわかる人が答えるというのがあった。
わかってたけど「ワ」がどうしても発音できず口をパクパクしてしまったのちに、結局答えられなかった、というようなことだった。
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●中学生時代
あまり覚えてないが、少なくとも自覚はあった。
携帯電話もないこの時代、友達の家に電話するのはかなりストレスであった。
が、今思い返してみると、「電話が苦手」だったことは覚えているが、電話で吃ることを恐れていたかというと、そういう記憶はあまりないな?
卒業式の答辞を担当したが、単語によって吃ることがあり答辞としては滑らかに読み上げられたとはとても言えなかった。送辞は一つ下の優秀な後輩が読み上げており、上手だった。友達に「送辞は良かったけど答辞がイマイチで感動できなかった」みたいな文句を言われたことは覚えている。結構悲しかった。
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●高校生時代
結構悩んでいた。
でもその克服?のために演劇で主役に立候補するというアクティブさがあった。吃りでからかわれたような記憶も無い。本当にいい高校だったんだよなぁ。
演劇の時に気づいたけど、別人格になるというスイッチを入れると吃らなかった。この「スイッチを入れる」モードは社会人になってからも割と役に立ったと思う。
ただし、一番最後のシーンの最後のセリフが「ありがとう」で、これが言えるかどうか、というのは結構ハラハラしていた。「吃りには波がある」(調子の良い時と悪い時がある)というのもこのあたりで学んだような気がする。
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●大学生時代
かなり悩んでいた。
新生活が始まると自己紹介が増えるのが辛いというのは「吃音あるある」。
何かしらの救いを求めて、大学がやっている心理相談センターみたいなとこに通っていた。大きい大学でその施設も自分の学部とは遠く離れた場所にあり、人知れず通うことができて良かったな。
そこで何をしたかとかはあまり覚えていないなぁ、ちゃんと記録しておけば良かった。
クラブで大声で淀みなく話すことができなかった
■アルバイト
まずバイトに困った。
声を出さないバイトなんてなかなかない。
近くのラーメン屋でバイトを始めたが、厨房のスタッフに馬鹿にされて最悪な気持ちになった。
店長は優しかったけど。
家庭教師は割と良かった。
バイトの応募で電話しても名前が言えずに「名乗れない人は雇えません」と言われた
コンビニの深夜バイトはなんとかやってた
どれも半年くらいかなぁ、バイトを長く続けられなかった。
大学後半は登録しといて単発でできるバイトみたいなのも増えたような気がして、そういうのでしのいでいた。
あと本の配達もやったな!とにかく、話すことが少ない軸で選んでいた。
■就職活動
就活もつらかった、まず出身校で吃る。
吃りというのは時に形を変えてやってくる。
あるときは自分の名前が言えないし、名前が言えるぞと思ったら自分の大学名が言えない。
結局は精神的なもので、ある場所に標的が当たっておらず「治った?」と思いきや、ただ標的が別の位置に移動していただけ、ということは多い。
先輩に面接の練習をしてもらったけど、その時に大学名が言えなくてキツかった。
あと、バカみたいな話だけど、入社後に吃るのが怖くて「言いやすい、吃らなそうな社名」というのを結構重要視していた。
ちなみに、現在僕は自分の会社を持っているけど、「言いやすい」はかなり重視した。
あといくつかの自分の活動の名前も言いやすさを気にしている。
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●社会人時代
■新人の頃
とにかく電話対応がつらかった。
新人の頃、別の会社に常駐しており、「初めは電話をとるのも仕事」という状況で、結構つらかった。ただ、その部署の特性として「社内からの電話」と「社外からの電話」が両方それなりにかかってきており、そしてそれは電話の音によって区別できるようになっていた。会社名のが特に言いにくく、部署名の方は言いやすかったので、社内からの電話を積極的に受けていた気がする。
電話かけの場合は別の場所で自分の携帯(つまり自腹)で電話かけてた
電波が悪いフリをしてた。これは今でもやる
営業に配属されることはなかったが、一時営業サポートということでテルアポをやることになり、それはかなり大変だった。
とにかく悟られてはいけないと頭の半分以上はそのことを考えていた
心療内科にも通った。
吃らないためのテクニックもたくさん勉強したしたくさん試した。
知的好奇心のおかげで、吃りのメカニズムのようなものを考えるのは楽しかった。
パソコンのキーボードを打ち込みまくるというのは良かった笑。
電話で吃って、電話先の人に「落ち着いてw」と言われたことも何度かある。「落ち着いて」はなんの助けにもならないってのは本当にそう。
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いつから「大丈夫」になったんだろう?
今だって完治はしてない。