destroy_all!がない理由
概要
複数のレコードをまとめて削除するdestroy_allには、destroy_all!のような"!"付きのメソッドが用意されていない
destroy_allの動作
destroyメソッドは、単一のレコードを削除する際に使用される
このメソッドは、関連するオブジェクトのbefore_destroyコールバックや、関連するオブジェクトに対するdependentオプションの指定(例: dependent: :destroy)を尊重する
これにより、データの整合性が保たれるとともに、関連するオブジェクトやリソースの整理が適切に行われる
destroy_allメソッドは、指定された条件に一致する複数のレコードを削除する際に使用される。このメソッドもdestroyメソッド同様、各レコードに対してbefore_destroyコールバックを呼び出す
ActiveRecordでは、destroy_allメソッドは指定された条件に一致するすべてのレコードを削除しますが、このプロセスは各レコードに対して個別にdestroyメソッド(/icons/point.icondestroy!ではなく)を呼び出すことによって行われます。destroyメソッドの呼び出しは、コールバックの実行や関連オブジェクトの処理を含むため、時間がかかる可能性があります。しかし、これにより各削除操作が適切に行われ、データの整合性が保たれることが保証されます。
destroy_all!がない理由
destroy_all!メソッドが存在しない理由は、destroy_allの操作が失敗した場合(例えば、コールバックでthrow :abortが呼び出された場合)に、どのレコードが削除されたか、どのレコードで処理が失敗したかを特定することが難しくなるからです。ActiveRecordでは、代わりに例外を投げる代わりに、destroy_allは削除されたレコードの配列を返します。これにより、開発者は削除プロセスの結果を柔軟に扱うことができます。
destroy_allで全削除 or ロールバック
code:ruby
Blog.transaction do
records = Blog.destroy_all
unless records.all?(&:destroyed?)
# 全件削除できていなければロールバック
raise ActiveRecord::Rollback
end
end
code:ruby
Model.transaction do
Model.find_each do |record|
record.destroy!
end
end