バーチャル学生LT指南書
理念
オンラインで学べるということ
私たちは学びの場をオンラインに移すことで、アクセシビリティを向上させたいと考えています。回線さえあれば誰にでもアクセス出来るバーチャルな勉強会イベントを、私たちは増やします。学習機会が均等な世界を目指します。
アウトプットすること、人と関わること
一人で学ぶ場合に不足しがちなのは、学んだことをアウトプットすることや、そのフィードバックを貰うなど人と関わることです。バーチャル学生LTでアウトプットをし、学生LTのDiscordで同じ志を持つ人と関わることができれば、必要なものは全て揃うでしょう。
バーチャル学生LT
バーチャル学生LTとは
バーチャル学生LTでは、OBSとYoutube Liveを使ってビデオ通話をライブ配信することでバーチャルなLT会を開催しています。LTとはLightning Talkの略で、5分間程度の短い時間で行われるプレゼンテーションで、自身の進捗や興味を持っていることについて調べたことなどを自由に発表します。
LT会はアウトプットの第一歩として最適な場です。発表時間が短いですし、一般的にテーマについて自由度が高いです。
LT会は刺激を貰いたい人にとっても最適な場です。様々な内容が語られる上、語りたいことを短い時間に圧縮して語るので、モチベーションを持ち帰ることが出来ます。
バーチャル学生LTは、学生によるLT会をバーチャル化したものです。アクセスしやすく、開催が簡単で、その分回数を積みやすいLT会となっています。
配信環境
バーチャル学生LTをホストする場合の要求性能は高くはありません。まず、現在配信しているPCの構成は以下の通りです。
MB: MSI 970A-G46
CPU: AMD FX8320 (3.8GHz 1.21V)
GPU: GIGABYTE GV-R724OC-2GI (Radeon R7 240 2GB)
MEM: 16GB (1600MT/s デュアルチャネル)
Storage: LITEON MU3 128GB x2 RAID0
OS: Kona Linux Ubuntu Edition 2.0
AMD FXは古いCPUですし、グラフィックボードにもマザーボードにも特にお金はかかっていません。コア数とメモリが少し多くて、SSDが若干高速と言えるかも知れませんが、あまり性能の高くないPCです。
マイクはサンワサプライのフラット型PCマイクMM-MC23を使っています。Amazonで800円しないマイクです。ノイズは後から消すとして、高感度で音をきちんと拾う安いものを選びました。使ってみて思うことは、より口元に近い位置で音を拾うマイクの方が環境ノイズを拾いにくいだろうなということです。普通のヘッドセットをおすすめします。スペックは以下の通りです。
形式: コンデンサータイプ
指向性: 全指向性
周波数特性: 40Hz-16KHz
インピーダンス: 1.5kΩ
入力感度: -40+-3dB
また、回線速度も可もなく不可もなくといった速度です。月曜日の朝9時に計測したspeedtest.netによるベンチマークでは以下のような結果が出ました。参考にして下さい。
Ping: 9ms
DL: 86.72Mbps
UL: 93.50Mbps
ソフトウエアについては、ビデオ通話用にZoom Meetingを配信用にOBSを使用しています。Zoom Meetingは高い解像度でのデスクトップ共有が可能であり、かつUbuntu系のディストリビュージョンやiOS,Androidを含む様々なプラットフォームに対応していること、回線に優しいことが主な選定理由です。OBSはYoutube Live配信をする上で定番ソフトである他、その他にも様々な配信サイトに対応している優秀なオープンソースソフトウエアです。pulseaudioのmodule-echo-cancelというマイクのノイズやエコーを軽減するモジュールを使っています。
OBSの主な設定は以下の通りです。ビットレートを抑えつつ高い解像度で配信するため、FPSを10にしています。ビットレートが低ければ回線状況による配信の不安定化などを防ぐことが出来ますし、スライドやIDEの画面の配信については高いFPSは必要無いだろうということで思い切り下げました。
出力(出力モード: 詳細)
エンコーダ: x264(ストリーミングサービスのエンコーダ設定を適用する)
レート制御: CBR
ビットレート: 1024
特定バッファサイズを使用
バッファサイズ: 512
キーフレーム間隔: 2
CPU使用のプリセット: slower
音声ビットレート: 128
映像
基本解像度: 1920x1080
出力解像度: 1920x1080
縮小フィルタ: バイキュービック(先鋭化スケーリング、16のサンプル)
FPS共通値: 10
配信手順
1. connpassのイベントを作成
2. Youtube Liveのイベントを作成
3. Youtube LiveのイベントのストリームキーをOBSに登録
4. Google formでアンケートを作成
5. 宣伝
6. 発表者に対してバーチャル学生LT当日にZoomの接続を確認
7. バーチャル学生LT直前に乱数ツールで発表順を決定(あてにならない)
8. OBSで配信開始
9. 業務連絡を兼ねたオープニングトーク
10. 資料が出来ている人からLT
11. 人数や時間を見ながら質問時間を設けるなどして調整
12. 全員終了したらアンケートを貼る
13. Discordなどで交流会
14. Youtube Liveの自動アーカイブが終わったらリンクをTwitterに流す
このような形でバーチャル学生LTは開催されています。Live動画配信サービスを使うことでスマホからでも見れますし、Zoomによる制約が無い限りデスクトップに表示出来るものなら何でも発表に使うことが出来ます。ライブコーディングやデモなども可能です。
また、スマートフォンからのLTも可能です。Google slideのモバイルアプリを使用したLTなども大歓迎です。
発表手順
1. connpassから参加
2. LTネタを仕入れる
4. スライドを作る
5. Zoomをインストールする
6. 当日にZoomの接続テストをする
7. 発表
8. Discordなどで交流する
これは私の偏見が入りますが、エンジニアがエンジニアとしてコミュニケーションを取る場合、その人がどんな技術に興味があって何が出来るかで人を見ます。つまり、どんな技術に興味があって何が出来るかを発表することはエンジニアと交流する良いきっかけとなります。
学生LTは学生エンジニアのコミュニティでもあります。学生LTやバーチャル学生LTでどんどん発表してDiscordで質問したり他人の進捗を見て刺激をもらったりしていきましょう。
視聴手順
1. connpassや学生LT公式TwitterなどでYoutube LiveのURLを確認
2. 見る
3. 見逃してもアーカイブがある
4. 気に入ったらチャンネル登録をする
どこからでもバーチャル学生LTを見ることが出来ます。スマートフォンやタブレットからでも見ることができるので場所を選びません。カフェや移動の最中でも視聴できます。