Last Updates

が現在実施しているタスク管理について書きました。
最新の状況とは必ずしも同一ではないものの、だいたいこんな感じです。

基本方針

前提
研究は原則60分単位でのみ進める。
研究ばかり進めたくなる心理を抑え、タスクのオーバーフローを避けるため。
平日は1日1サイクルだけでも研究する。
日中(9〜17時)に研究を進められた場合は早寝して、元気があれば早起きする。
その他タスクは、内容に応じて完了までの目標時間を15分単位で設定する。
長期/短期それぞれの時間軸でタスク管理をおこなう
開始日・締切日などは長期のタスクリストで管理
見込み作業時間や実行時間帯は短期(日次)のタイムラインタイムテーブル)で管理

Plan
前提として、平日のスケジュールは週末の間に立ててしまう。
後述する週次レビューに基づき、長期的なタスクリストThings)を更新する。
進行中のタスクが「今日(Today)」リストに表示されるようにしておく。
タスクの予定日と締切日を別に設定できるので愛用している。
短期のタイムラインStructured)を計画する。
タスク入力の優先順位
1. 近日中に自分が終えなければ大変なことになる仕事(e.g., 授業準備,査読)
2. 最低限度の研究時間(1日1サイクル=60分)
時間があるからといって研究枠を増やしすぎない。
目標サイクル数(週あたり上限の7割くらい)が達成できるくらいの数に留めておく。
3. 締切まで余裕があるが、時間を掛けて進めていく必要がある仕事(e.g., 科研費の申請書や報告書)
4. やれたらやる仕事
↑ ほぼアイゼンハワー・マトリクスのまんまですね。
タスクの間には10〜15分くらいの隙間時間を作っておく。
タスク開始5分前にプッシュ通知が届くようにしておく。
カレンダーだけでもできなくはないが、割り当て前のタスクを置いておくinboxがあるアプリを使うと圧倒的に便利。
以前はSortedを使っていたが、開発が継続されなくなり、2024年後半のどこかのタイミングで使えなくなった。
平日は朝起きてすぐ、当日のタイムラインを確認・修正する。

Do
研究時間はBe Focusedで60分のカウントダウンタイマーを設定し、なるべく予定通りに切り上げる。
ズルズル継続するのを避けるため。
どうしても継続したい場合は、15分のカウントダウンタイマーを設定し、やめ時を失わないように制御する。
ポモドーロタイマーとしては使っていない。
その他タスクの場合も目標時間に応じてカウントダウン。
「この時間中だけは嫌でも作業を続ける」という気分にして、時間の無駄遣いやズルズル先送りにするのを避けるため。

See
週末には週次レビューと翌週のスケジューリングをする。
週次レビューはCosenseに作ったページでおこなう。
Be FocusedのグラフとThingsの完了ログを貼り付ける。
アナログタイマーではなくアプリを使う唯一の理由。


その他

研究時間記録の考え方
上述の通り、現在は研究時間の記録にBe Focusedを使っているが、
2024年3月以前はTimesheetというアプリを使い、作業時間をカウントアップで記録していた。
「たくさんやれば偉い」みたいなバイアスが生じやすい仕組み。
が、院生の頃はそれでよかったのかもしれない。いずれにしても人による。
生活と仕事のステージが変わってきて、ただ我武者羅にやればいいわけではなくなってきた。
そこで、快適な生活先生の方針を採用した。


Be Focusedの設定


今は亡きSortedを用いたスケジューリングの例

文献要約にせよ引用にせよ、必ず出典のページ数を書き留めておきたいと考えている。
出典が論文である場合は省略することもあるが、少なくとも書籍の場合は必ず明記する。
相当な頻度でこの作業をしているので、できる限り省エネにしたい。

実践済みの工夫らしい工夫と言えば、IMEへの単語登録くらい。
pa → (p.)
pp →(pp.)

enダッシュ(–)の入力について、どうしたものかと考えている。
論文スタイルに統一して「(pp. xx–yy)」ないし「(Auttor, year: xx–yy)」としておきたい。
日常的には「xx〜yyページ」とでも表記すれば済むが、これは正式な記法ではない。
MacOSにおけるenダッシュの入力方法は、Option -だが、頻繁に入力しやすいキーコンビネーションとは言いがたい。
一応、ATOKではndでenダッシュ、mdemダッシュ(—)が入力できるように設定している。
「原因—結果」「システム—環境」みたいな表記のためにも、emダッシュは必要。
ちなみに、2連emダッシュは別の単語として登録している。
半角入力と全角入力の切り替えをするつもりでいくのか、それとも極力しない方法を採るのか、ばっさりと統一してしまった方がよさそう。


下記の内容は古い内容です。

=====
2023-12-18 - 掲載

論文やレポートで文献を引用する場合、主に2パターンの方法があります。

A)注釈において文献の完全な情報を提示する
書籍・論文以外の出典表記としては、こちらがメイン。
注釈は「脚注」と「文末注」の両方を含む。

B)本文中では簡易注を示し、文献の完全な情報は末尾の文献リストにて提示する
書籍・論文の出典表記としては、こちらがメイン。
簡易注とは、本文中に括弧付きで「著者名, 刊行年」を表示する方式のこと。

補足
ウェブページの引用が多いような場合は、出典がウェブページ中心になる場合を参照してください。

林の担当授業の課題としてレポート演習ゼミの場合は論文)を提出する場合、文章・図表・データなどに関する出所注を必ず付し、アカデミック・ライティングの原則を遵守してください。

どうすればよいかわからない場合は、以下に示す原則に従うことを推奨します。
レポート内で一貫した規則に従っていれば、どのような引用スタイルを用いるかは基本的に自由です。
ゼミ内で運用されているものなど、普段から用いているフォーマット
公刊されている学術誌のフォーマット(e.g., APA
大阪公立大学の学生は、OMUラーニングセンターが提供する「学びのTips」も併せて活用してください。
本ページの内容は、大阪公立大学経営学会が刊行する『CORE 学生論文特別号 2025』の執筆要項としてが作成したものに基づいています。
林ゼミ生は、本ページに記載された例がゼミとしての基本ルールです。


A. 引用表記の原則

A-1. 書籍・論文・雑誌記事
本文では簡易注を用い、完全な書誌情報文献リストとして記載する(凡例は後述)。
Google ScholarGoogle Booksなどで文献を検索し、検索結果の画面で引用機能を用いると、一部の手作業を省略できます。
引用スタイルの種類は「APA」を推奨。

A-2. ウェブページ・新聞記事など
原則として脚注で必要な情報を記載し、文献リストには含めない。
[ウェブページ]「ページ名」URL 閲覧日.
[新聞記事]「見出し」『媒体名』発行年月日, 掲載面.
朝刊/夕刊や地方版の区別が必要な場合は併せて明記する。
ただし、同じソースを繰り返し引用する場合は煩雑になるため、以下の方法を用いることを検討してください。
通し番号付きで文献リストに記載
本文中の簡易注では〜だとされている(ウェブページ1)。などと表記


B. 本文内における簡易注

B-1. 原則
[文章に含める場合/和文献]著者_1・著者_2(刊行年)によると〜
[文章に含める場合/英文献]Autor_1 & Author_2(Year)によると〜
[文末にカッコ付きで挿入する場合/和文献]〜ことが指摘されている(著者_1ら, 刊行年)。

B-2. 補足
著者が3名以上の場合は、初出箇所から○○ほか○○ら○○ et al.と略してもよい。
編著書の場合は○○編○○編著○○ Ed.○○ & △△ Eds.のように表記する。
ページ数や章を明示する場合、刊行年の後ろにコロン+半角スペース+ページ番号(例:: 123–124)を記載する。


C. 文末の文献リスト

C-1. リスト内の文献の並び
一般的なルールに則っていれば、特に問題にはならない。
英文献と和文献を分ける場合:それぞれアルファベット順と五十音順
英文献と和文献を混在させる場合:和文献は著者名をローマ字表記した場合の順序で、アルファベット順
ウェブページや新聞記事などをリスト化する場合、書籍・論文・ブックチャプターなどとは分けること(A-2参照)。

C-2. 書籍の書誌情報
[英文献]Author_1 & Author_2. (Year). Book Title: Subtitle. Publisher.
[和文献]著者_1, 著者_2(刊行年)『書名:副題』出版社.

C-3. 翻訳書の書誌情報
洋書の書誌情報の末尾にあるPublisher.の間に、(訳者『訳書名:副題』出版社, 刊行年)を丸括弧ごと挿入

C-4. 雑誌に掲載された論文・記事の書誌情報
[英文献]Author_1, Author_2, & Author_3. (Year). Article title: Subtitle. Journal Title, Volume, (Number), Pages.
Journal TitleVolumeイタリック体
[和文献]著者_1, 著者_2, 著者_3(刊行年)「論文名:副題」『掲載媒体』巻, (号). ページ範囲.
のみイタリック体にする場合も多いが、日本語フォントが非対応の場合もあるため、どちらでもよい(ただしレポート内では規則を統一すること)。

C-5. 編著書に収録されたチャプター(論文)の書誌情報
[英文献]Author_1 & Author_2. (Year). Chapter title: Subtitle. Editor Ed. Book Title. Publisher. Pages.
標準的なフォーマットでは採用例が少ないが、レポートではPagesの代わりにChapterで掲載範囲を示してもよい。
[和文献]著者_1, 著者_2(刊行年)「章名:副題」編者名 編『掲載媒体』出版社, ページ範囲.
ページ範囲の代わりに、で掲載範囲を示してもよい。


D. 書誌情報の見本と解説

D-1. 和文献・書籍

D-2. 英文献・ジャーナル掲載論文

D-3. 翻訳書




2023-12-18 - 掲載(ただし改訂予定)


要点:オリジナリティは必要だが、それは著者独自の意見・感想のことであるとは限らない。


アカデミック・ライティングにおけるオリジナリティは、情報の組み合わせ方にこそ発揮されるべき
論文やレポートは、世界に現存している既知の情報の組み合わせによって構成される。
引用・参照される「既知の情報」には、学術的なものも学術的ではないものも含まれるが、
前者が全く含まれない場合、それをアカデミック・ライティングと呼ぶことはできない。
情報をただ複製して並べただけのレポートは、ゴミの総量を増やすマイナス効果の方が大きい。

「感想」は書かない。
「論文やレポートは意見文である」と説明されることもありますが、必ずしも「価値判断を伴う意見」が中心にならなくてもよい。
むしろ「特定の理論に基づき、情報を組み合わせたところ、このように見える」という分析の結果について述べてほしい。

非アカデミックな文章を、アカデミック・ライティングのお手本にしない
考えてみれば当たり前のことだと思うのですが、なぜか大勢の人がこれをしています。
自分が履修している授業・演習の教員が書いた論文を読んでみましょう。


既知の情報からオリジナルな結論へと辿り着くためのコツ
最初に「問い」を立て、端的な「答え」とセットで述べる。
娯楽作品とは異なり、冒頭にネタバレを書くのが一般的。
「なぜこの情報を引用・参照したのか」がわかるように書く。
逆に、「問い」の解明に役立たない情報は捨てる
論文やレポートは、それを書くまでの勉強の履歴」を開示する場ではない
ゼミでの進捗報告であれば、状況によって推奨されます。

「問い」に至るまでのアプローチ例(経営学の場合)
なぜ理論と現実が同じ/違うのかを解釈する。
既存文献と同じ現象・事例を、異なる理論フレームワークを用いて解釈する。
既存文献を発展させてもいいし、批判してもいい(というか、発展は批判から生まれる)。
現場の言葉理論の言葉で翻訳する。
すると、誰かの「経験則」や「持論」をより幅広い文脈へ「一般化(敷衍)」することに繋がる。