俺の幼馴染はメインヒロインらしい。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
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By: 3pu、Bcoca
ピンク色のハイライト | 位置: 448
「……やっぱりいるんだ」
メモキーワードまたはフレーズ: やっぱりいるんだ
感情または反応: 伏線
シーンの重要度:りりの元カレが居るはずだが、それか?そして、何か裏がありそう
ピンク色のハイライト | 位置: 848
(あぁ、そっか。コイツも、どっかやってたんだ)  今の光景を見て、ようやく彩人の中にあったモヤモヤが晴れた。  彼女は間違いなく 怪我 をしている。  瑞樹のように分かりやすく転んではいないので、走っている途中で 捻った感じだろう。  正直、あまりにも 上手く隠しているものだから、今の今まで全く気が付けなかった。
メモキーワードまたはフレーズ: 違和感
感情または反応: 感心
シーンの重要度: 怪我に気づくのは素晴らしい
ピンク色のハイライト | 位置: 994
しかし、彼は大きな地雷を踏んだ。 「下の名前で呼ぶの止めてくれるかな。初対面の人に下の名前で呼ばれるの嫌いだから」 「あっ、ご、ごめんなさい。以降気を付けます」  それは莉里のことを下の名前で呼んだことだ。  莉里にとっては下の名前で呼ばれるというのは特別なもので、それを許しているということは相手のことを信頼している 証 である。  それを親しくもない相手にされると 虫唾 が走る。
メモキーワードまたはフレーズ: 信頼の証
感情または反応: 信頼
シーンの重要度:逆に彩人が信頼されているとわかる
ピンク色のハイライト | 位置: 1,044
「えっ?」 「よう、しけた顔した美人なお姉ちゃん。俺と一緒に遊ばない? 退屈はさせねぇぜ」   驚愕 に目を見開く莉里。  そんな莉里を置いて、彩人はおちゃらけた調子でナンパ師のような口調で遊びに誘ってきた。 「何でここに彩人が? ゲームセンターに行ったはずじゃ……」 「そのつもりだったんだけどな~。海と自販機でジュース買って 駄弁 ってたら、たまたま長い間放置されてたお汁粉を自分のと間違えて海が飲んじまってぶっ倒れてさ。今日のゲーセンなしになった。さっきまで海を保健室に運んだり何やらして大変だったわ」
メモキーワードまたはフレーズ: よう
感情または反応: 尊敬
シーンの重要度:いやな気持ちをしているリリを助けるんだなという尊敬の念
ピンク色のハイライト | 位置: 1,277
「お前って物凄く綺麗だよな」 「なっ!? なっ、な、何をいきなり」  莉里の顔を真っ直ぐに見て、思っていることを伝えると彼女の顔が 茹でだこのように 紅く染まった。 「写真撮ってたらそう思ってさ。えっ、何? 照れてんのお前。普段美人とか言われてるのに?」
メモキーワードまたはフレーズ: な何をいきなり
感情または反応: わかりやすい
シーンの重要度:わかりやすく照れていて可愛い
ピンク色のハイライト | 位置: 1,313
だから、この時誤解を解くのに必死になっていた彩人は気が付かなかった。  莉里の写真を見つめる友人の目に熱が籠っていたことを。  そして、この写真が原因であんなことが起きるなんて考えてもいなかった。
メモキーワードまたはフレーズ: あんなこと
感情または反応: 不穏
シーンの重要度: 大丈夫だろうか→ストーカー被害
ピンク色のハイライト | 位置: 1,694
その者の名は 明石海。  当時、莉里が在籍していた三組の生徒で、部屋の隅にいつも一人でいて何を考えているのか分からない少年だった。 『逃げないでよ。もっと僕にキラキラを撮らせて?』  濁った黒い瞳は闇のように暗く、見ているだけで吸い込まれてしまいそうで。  本能的に恐怖を感じた莉里は逃げようとしたが、小柄な男子とは思えぬほどの力で振り 解けなかった。  ならばと、声を出そうとしたが口をハンカチで塞がれ助けを呼ぶことも出来なくなり、海に引っ張られ家に連れ込まれそうになった時、元彼が現れて海を押さえつけ、警察を呼んでくれたことで事件は幕を閉じた。
メモキーワードまたはフレーズ: 元カレ
感情または反応: 不思議
シーンの重要度:この元カレとは一体誰なのか
ピンク色のハイライト | 位置: 1,724
つまり、海のストーキングが始まったのだ。 (こうなったらもう捕まえるしかないよね)  そう判断した莉里は立ち上がり、音のした方向に歩き出す。   暫く進んだところで、ドサッと誰かが倒れる音が聞こえる。スマホのライトを 点 けるとそこには── 「馬鹿野郎! 好きな子に隠れてそんなことすんな! 写真を撮りたいなら堂々と相手に言え馬鹿! お前のしようとしていることは立派な犯罪なんだぞ!?」  ──海の胸ぐらを掴み怒鳴る彩人の姿があった。
メモキーワードまたはフレーズ 馬鹿野郎
感情または反応: 期待
シーンの重要度:彩人よくやった!という気持ち
ピンク色のハイライト | 位置: 1,950
「……学校で彩人と街鐘さんが一緒にいる時、写真を撮って良い?  好きな人 と一緒にいる街鐘さんはキラキラしてて魅力的だから。許されるなら撮りたい」 「なっ!?」  あんなことが先程あったのにもかかわらず、海からの話は彩人の友人らしい自分勝手なものだった。  どれだけ 面 の皮が厚いのかと驚く以上に、なんで バレているのかと 狼狽える。 「なっ……なっ!? 何を言っているの明石君、私は彩人のことなんて好きじゃないから。いや、幼馴染としては好きだけど。とにかく、その違うから!?」
メモキーワードまたはフレーズ: なんでバレているのか
感情または反応: 驚き
シーンの重要度:やはりというところだが、良かった
ピンク色のハイライト | 位置: 1,970
だが、愚かにも恋する乙女は思ってしまったのだ。 (……彩人の色んな写真欲しいなあ)  と。  好きな人の自分の知らないところまで全部見てみたい。  そんな子供じみた願望が生まれた時にはもう手遅れ。  莉里の中にある 天秤 が反対側に傾いてしまった。 「……学校にいる間だけなら撮っていいよ」
メモキーワードまたはフレーズ: メリットがない
感情または反応: 面白い
シーンの重要度:デメリットの方が大きいのにそちらを選んでしまうりりのかわいさ
ピンク色のハイライト | 位置: 2,751
「私は街鐘莉里だよ。貴方が浮気して見捨てた街鐘莉里その人。だけど、誰かさんに染められたせいで、ちょっとだけ違うかもね」  と。  春樹はそれを聞いた瞬間、極限まで目を見開くとやがて両目から涙を流すのだった。     ◇  時は少しだけ進み、数分後。 「ほらな?」  屋上で街鐘さんが襲われているという話を聞きつけた彩人とミナカは、急いで現場に向かった。  二人が現場に着くとそこには襲ってきたと思われる男を押さえつける莉里の姿があった。  彩人はそれを見て言った通りだろと自慢気に胸を張った。 「…… 嘘 っ」  それを見たミナカはポツリと言葉を 溢 すと 呆然とした様子で立ち尽くしていた。
メモキーワードまたはフレーズ: ほらな
感情または反応: 尊敬
シーンの重要度:彩人のおかげで強くなったリリ
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