メディアについて
メディアについて
この時代は電話が一般的ではなく、急を要する用事の時は電報が使われています。また、手紙制度は、現在よりも発達しており、1日に4〜6回も配達されます。テレビやラジオはありませんから、主な情報源は、朝刊や夕刊などの新聞です。新聞売りは、小わきに新聞をかかえ、街角で大声で叫びながら新聞を売っています。
新聞について
市民にとって新聞は最も大きな情報源です。当時の新聞については以下にいくつかの例を挙げておきます。
朝刊紙
デイリークロニクル
デイリーロンドン
モーニングアドバタイザー
ザ・タイムス
モーニングポスト
スタンダード
夕刊紙
エコー
イブニングスタンダード
ペルメル・ガゼット
サン
グローブ
日曜紙
ジ・オブザーヴァー
サンデータイムス
サンデーピープル
これらの新聞社はすべてシティに編集部を構えています。
新聞はまた気軽に個人が広告を出すことが出来ます。個人広告には冠婚葬祭の告知、捜索願い、クラブの会合の告知、求人・求職など、様々に用いられています。
■実際の新聞の例
1ページ用いてデイリーを載せる?
雑誌について
雑誌は有名な『ストランドマガジン』をはじめとして数多くの月刊誌が発行されています。H・G・ウェルズの『タイムマシン』が載った『ニューレヴュー』や、『コーンヒル』『リピンコット』などがその例です。また、有名な風刺漫画入りの高級週刊誌として『パンチ』が挙げられます。
多くの出版物は、別名『出版街』と呼ばれるストランド街周辺で発行されています。『倫敦ガイド』にもあるように、ストランド界隈には作家が多く集まるパブなどもあります。