macOS で C++ プログラミングをはじめる
最終更新日: 2021-03-07
macOS のパソコンでC++プログラミングをはじめる手順を説明します。大まかな流れは次のとおりです。
1. Xcode をインストールする
2. Xcode で新しいプロジェクトを作る
3. サンプル C++ プログラムを動かす
4. 自分で書いた C++ プログラムを動かす
1. Xcodeをインストールする
まず、C++ プログラミングのための開発ツール「Xcode」を App Store からインストールします。
https://gyazo.com/c1d7608cf44a9b1391694602d66af886
インストール状況が「インストール中」から「開く」に変わるのを待ちます。インターネットの速度によっては、インストールに時間がかかる場合があります。待っている間に、先のページを読んで予習しておきましょう。
インストールの状態が「インストール中」から「開く」に変わればインストールは完了です。「開く」を押してXcodeを起動しましょう。
https://gyazo.com/a7beecc1674988824b151fde4d2cef7fhttps://gyazo.com/2c9a4fc9bbcb55ec55cadd7dd2971320
初めて起動するときに次のような画面が出ることがあります。「Install(インストール)」を押してください。
https://gyazo.com/08db79345940b362c8d76812a69abdb9
2. Xcodeで新しいプロジェクトを作る
Xcodeを起動すると、次のようなウェルカム画面が出てきます。Xcode では、プログラムの集まりのことを「プロジェクト」と呼びます。プログラミングはプロジェクトを作るところからはじまります。ここでは「Create a new Xcode project(クリエイト・ア・ニュー・エックスコード・プロジェクト: 新しいXcodeプロジェクトを作る)」を選択します。
https://gyazo.com/345d738788a1d471093b7ab64c49b713
どのようなアプリケーションを作るかを選択する画面が出てきます。この本では、文字の入力や表示を行うアプリケーションであるmacOS(マックオーエス)のCommand Line Tool(コマンドラインツール)のプロジェクトでプログラムを作ります。macOSのApplicationリストにある「Command Line Tool」を選択して「Next(ネクスト:次へ)」を押します。
https://gyazo.com/d06846b8253fd6405dc18a0ea3d98780
プロジェクトの名前を決め、Language(ランゲージ: 言語)を「C++」にして「Next」を押します。
https://gyazo.com/ff09d4bf8fe5f76dd7484955b512d405
プロジェクトを保存する場所を決めて「Create(クリエイト)」を押します。
https://gyazo.com/5f7c4cd1ba51b698676f2a5a75a8dd0b
3. サンプル C++ プログラムを動かす
プロジェクトの最初の状態の画面が出てきます。
https://gyazo.com/a78fc57bde4f76c0764e6b50a5044335
左側のメニューにある「main.cpp(メイン・ドット・シーピーピー)」をクリックすると、あらかじめ用意されているサンプルのC++プログラムが出てきます。
https://gyazo.com/e410fcfa138a29a2f8557d95a684dbfe
このサンプロプログラムを動かしてみましょう。C++のプログラムを動かすには、まずプログラムをコンピューター用の機械語に変換する「ビルド」と、ビルドした機械語のデータにもとづいて実際にコンピューターに仕事をしてもらう「実行」という手順を踏みます。Xcodeでは、画面左上にある右向き三角▶を押すと、プログラムのビルドと実行を同時に行います。
▶を押したあと、画面下の少し右の領域に「Hello, world!(ハロー・ワールド!)」と、プログラミングの世界へのあいさつが表示されれば成功です。このあいさつの文章が表示されている領域を「出力画面」といいます。プログラムで文章を表示させると、ここに結果が出てきます。
https://gyazo.com/6c804ad855a50cb18847335c17b95501
4. 自分で書いたC++プログラムを動かす
今度は自分の力でプログラムを書いてみましょう。次のお手本にしたがって、画面に出ているプログラムを書きかえます。これはC++で一番短いプログラムで、何も起こらないプログラムです。これから先のストーリーでは、{ } (波かっこ)の中に新しいプログラムを加えていくことで、いろいろなことができるようになります。
code:cpp
int main()
{
}
https://gyazo.com/4c41e196ff25aff8bee492a5dcfc2555
プログラムを書きかえたら、さきほどと同じようにを押してプログラムを動かします。今回は何もメッセージを表示しないプログラムなので、出力画面は出てきません。代わりに「Build Succeeded(ビルド成功)」というメッセージが出てくれば、ビルドは成功です。
英語のスペルを間違えたり、半角スペースを忘れたり、コンピューターに伝わらないプログラムを書いてしまった場合は、赤い「!」マークと、ビルドに失敗したことを表す「Build Failed(ビルド失敗)」のメッセージが表示されます。その場合は、正しい英単語や空白、記号が使われているか、もう一度見直しましょう。
https://gyazo.com/8f90bf86a02e24f8760fdcd25fc0bdf3
例えば次のプログラムは、int と main の間に半角スペースを入れ忘れているため、コンピューターがビルドエラーといっています。
https://gyazo.com/b93e344778cb50d80c3cd1033d49403d
https://gyazo.com/51ff68e72837cf5c14ce6cdf6a72b49a
ビルドに成功したら、すべての準備は完了です。次回以降 Xcode を起動するときには、新しいプロジェクトを作らず、今回作ったプロジェクトを開くことで手間を減らすことができます。