Web サイトで C++ プログラミングをはじめる
最終更新日: 2021-12-06
Android タブレットや iPad、Chromebook などのデバイスで C++ プログラミングをはじめる手順を説明します。大まかな流れは次のとおりです。
1. オンラインで C++ プログラミングができるサイトにアクセスする
2. プログラムの実行方法を確認する
3. 自分で書いた C++ プログラムを動かす
1. オンラインで C++ プログラミングができるサイトにアクセスする
インターネットにはC++プログラミングができるWebサイトがいくつかあります。ただし、この本の内容を進めるのに必要な、対話型(あなたが何かを入力すると、それにコンピューターが応答してくれる)プログラムを実行できるサイトは限られています。2021 年 12 月時点で、次の Web サイトがこの本の内容に対応しています。
この本では、replit でのプログラムの実行方法を説明します。replit の Web サイトにアクセスすると、次のようなページが現れます。
https://gyazo.com/e5f3211e4d74192d9f0f248194c66903
2. プログラムの実行方法を確認する
左側のグレー背景のエリアがプログラムを書く場所です。ここにはあらかじめサンプルのC++プログラムが用意されています。このサンプルプログラムを動かしてみましょう。
C++のプログラムを動かすには、プログラムを書く画面の上にある、「Run(ラン) 」と書かれたボタンを押します。「Run」は英語で「走る」という意味のほかに「実行する」という意味を持っています。このボタンを押すと、プログラムを実行するための準備(ビルド)と、実際にプログラムの実行がおこなわれます。
画面右側の黒い画面に「Hello World!(ハロー・ワールド!)」と、プログラミングの世界へのあいさつが表示されれば成功です。このあいさつの文章が表示されている領域を「出力画面」といいます。
https://gyazo.com/846285c6a11301badf9f122caa287d13
3. 自分で書いた C++ プログラムを動かす
今度は自分の力でプログラムを書いてみましょう。次のお手本にしたがって、今画面に出ているプログラムを書きかえます。これはC++で一番短いプログラムで、何も起こらないプログラムです。これから先のストーリーでは、{ } (波かっこ)の中に新しいプログラムを加えていくことで、いろいろなことができるようになります。
code:cpp
int main()
{
}
プログラムを書きかえたら、さきほどと同じように「run(ラン) 」を押してプログラムを動かします。今回は何もメッセージを表示しないプログラムなので、出力画面には何も出てきません。
https://gyazo.com/d028f70c143d7d59e3694755b9c14a6b
もしプログラムの書き方がまちがっていると、出力画面に赤い色でエラー (error) メッセージが表示されます。その場合は、正しい英単語や空白、記号が使われているか、もう一度見直しましょう。例えば次のプログラムは、int と main の間に半角スペースを入れ忘れているため、実行に失敗しています。
https://gyazo.com/6752dd2f831643a0f736d0be249db557
Windows や macOS のパソコンで C++ プログラミングをするツールでは、プログラムの文法に誤りがある箇所が赤線で表示されるなど、より便利な機能を提供してくれます。この本の内容を超えて、より本格的な C++ プログラミングに挑戦したい場合は、 repl.it のような Web サイトではなく、専用のツールを使うことをおすすめします。