言語化能力とは復元能力
表現したい「何か」があって、それを「誰が見てもそれを思い浮かべるように」言語で表現する。
これを言語化というのだと思った。
言語化が上手いとは、誰が見てもその「何か」を浮かべやすいということ。
復元のさせ方が上手い。
乱暴にたとえると「復元手順書をつくるのが上手い」。
言語化能力には3つの段階がある
LV1. 自分にとって問題なく復元できる水準
LV2. 身内にとって問題なく復元できる水準
LV3. マジョリティでも問題なく復元できる水準
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XがバズったりするのはLv2と3の間くらいかなってイメージ
LV3は滅多にないし、通常無い
言葉はそんなに万能ではないsta.icon
所詮は後天的に鍛えるスキルでしかない
そもそもマジョリティになるとスキル以前にモチベーションやインセンティブがないのが厳しい
僕だって専門や趣味じゃない領域の、Lv2の言語化を読みたいかって言われたら嫌だよ
専門的なものはLv2
純文学のプロ作家
SIerその他エンジニアが書く設計書その他ドキュメンテーション
ただし素人でもわかりやすいようにした解説はLv3に近いsta.icon
初心者記事とか
僕はここの能力がある
ただマジョリティが実際読むかどうかは別の話だし、普通は読まない
インテリ層や意識高い系やビジネスパーソンといったくくりもこのカテゴリーsta.icon
ダイヤモンドオンラインとかもこれやね
言語化において、最も重要なのは客観的な言葉選びと見せ方sta.iconsta.icon
LV1の場合、「自分が理解できるようなもの」を選ぶべき
LV2の場合は、身内が理解できるようなものを
LV3はムズすぎ
いわゆる「平易」や「比喩」が必要になる
し、再三述べるがそうしてつくった言語化をそもそも読んでもらえるとは限らない(つまり検証しようがない)
自分や身内の捉え方を理解し、合わせない限りは認めてもらえない。
僕はLv1はできるけど、Lv2が怪しい感じsta.icon
逆にLv2はできるけどLv1がないという「自分がない」「場に合わせて動く機械」タイプもいる
正直こっちの方が成功はする
仕事として割り切ればいい
言語化を生業としている人で、プライベートでSNSその他発信をしない人はこっちのタイプだと思う
エンジニアには非常に多い
プライベートでGitHubやブログで発信してないエンジニアは十中八九こっち
要はアロセントリックということなので普通ではあるsta.icon
次に重要なのは「復元する対象がそもそも定まっていること」sta.iconsta.icon
よって、知的生産のように「そもそも対象があまり見えてないもの」を「ベストエフォートで言語化して」「細かい見い出し方は読者にも委ねる」形の営みは、言語化ではない
だから読まれない
知的生産物は自分で見い出そうとする変態でないと読めない
そうすることなく誰でも読める・理解できるようにするのがプロの仕事なのだけれど……
まだ知的生産のプロはいないと思うよ
逆を言えば、言語化が上手い人は、脳内にクリアなイメージがある
そしてそれを表現すればいいだけという状態になっている
これは作家やクリエイターの資質でもある
脳内でこのクリアなイメージをつくれる力があるかどうか
インプットや経験もそうだけど、それ以前に、これにはある程度の処理性能が必要(というのが持論sta.icon
→ 低性能の仕事術
これが無い奴=才能がない奴で、プロレベルで大成することはないsta.icon
処理性能がなさすぎて追いつけないsta.icon*2
両足のアスリートが競う世界に片足で挑むようなもの
僕はこれを100→1創作と呼んでる
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ちなみにクリアなイメージを外に出すのにもそれなりのスキルが必要で、処理性能はここにも絡む
つまり処理性能がない才能無き者は「クリアなイメージもつくれない」し、「つくれたとしてもそれを表現できるほどのスキルを身につける性能もない」という二重苦に苛まされる