大企業病を8つに整理してみた
8つに整理してみた
道具に投資しない
ツールにお金をかけるという発想がない
制度上財布が遠くて気軽に使えず、また握っている者もわからず屋で出さないという二重の壁
結果として貧弱なツールを使うことに慣れて(麻痺して)している
原始的な会議やコミュニケーションの多用にも繋がる(これしかできないから)
関連
有償ツールを道具として使うのが難しい
Slackを導入しない
環境が重たくてフィードバックしづらい
面倒くさいをハードルと捉えない
(主にICT)リテラシーがしょぼい
イグノラントマジョリティとルールの壁があるため、新しいやり方や考え方を導入しづらい
そもそも新卒一括採用文化であり、「最初から強い人」率が少ない
それ以前の問題に忙殺されてリテラシーを鍛える余裕さえないケースも多い
関連
PWEP、スライド脳、タイピングが遅い、目がリッチに濁っている
全角スペースを使う、WYSIWYGエディタの文法機能を使ってくれない、マークアップ記法で改行レイアウトを使う
チャットに開催通知を長々と貼り付ける、チャンネルに雑談と用事が混ざる
オンプレで抱えたがる
システムを改善しようという視点を持てない
SIerに技術的負債という概念はない
SIerと書いているがそれ以外のドメインにも当てはまる
玉石混交の平準化
多様な人間が集まっているが、下に合わせる画一主義を取るため、下でない者全員が割を食う
いくつかのエコーチェンバーも見られる
杭を出してはいけないと考えることが多く、主張や衝突よりもスルーや我慢を選ぶ
実践で結果を出すことこそが正義
仕事は泥臭いものだ、本質的に手間暇かかるものだ、残業も当たり前に行うものだという昭和的精神論
関連
下に合わせたルール
シンクラ
Developer Experienceが低い
調和性を持つルール至上主義
語らない、書き込まない
突貫マン、成果≒「実践で結果出した」、暇という名の罪悪感
毎日定時退社を主張するとこじれる
前時代的で柔軟性のないヒエラルキーや役割分担
平社員は自律的に動けないとみなされており、自律的な活動は許されていない
昇進すればするほど内向きの仕事に忙殺されるため有能が集まらない or やめていき、それ以外の「無難に過ごそうとする勢」だけが残る →「仕事を舐めている」にも通じる
関連
平社員の権限が小さすぎる、平社員の提案を一蹴する
昇進するとつまらない仕事が増える、管理職のマルチタスク化
雑魚に仕切られる、ゴーストメンバー、リーダーガチャ、リーダーや管理職が足手まといになる
新人が何言ってんだ
仕事を舐めている
たくさん時間かけたらそれでいいんでしょ、というきらいがある
テキトーでも努力したんだからいいよね、というきらいがある
そもそもお偉いさんがギバーではないため、新規事業に必要なリソース自体が得られない
関連
経営幹部にギバーがいない、部長以上にもギバーがいない、腹をくくれない、本気でやってる奴が少ない
自分の査定のことばかり考えている
仕事ごっこ
創造を舐めている、新規事業の難易度を想像するのは難しい、PJ支援ゲー
行動が重要だからといって勉強しないことを正当化する
会議(打ち合わせ含む)が原始的
もっと上手くやる方法を知らず、調整や改善もしないため、とりあえず会議を開いてそこで何とかするという場当たりが横行する
会議をコミュニケーションスタッキングと混同しているため、本質的に減らすという発想をしない
関連
家族ごっこ
Meeting Driven Working、リアルタイムに急かされている場で言わないといけない、チャンスは会議の間だけ
情報共有会議をする、その場の思いつきで喋る
個人ワークという予定
コミュニケーションが原始的
基本的に対面口頭しか知らず、ツールがあっても対面口頭を再現しようとする
お偉いさんやイグノラントマジョリティに対面口頭派が多くて変わらない、変えられない
ノンバーバルコミュニケーションにこだわる
コミュニケーションがフラットではないため、多段経由で本質が失われがち&純粋にコストもかかる(ひどいと伝わることさえない)
代表者のみがコミュケーションを取るスタイルになっているケース
NDAで迂闊にPJ外秘(社外秘や部外秘よりもかなりキツイ)にするケース
関連
部長は村長で、課長は家長、シングルポイントコミュニケーション
ルールとしてのコミュニケーションスタッキング
ノンバーバルをカットするという発想を持たない
直接伝えないと失礼という価値観
ウォーターフォール文化
がっつり計画を決めた後、そのとおりに動くというスタイル
あとから修正するのが難しい
既に予算が組まれている
既にお偉いさんがその気になっている
既に喧伝が始まっていたり、イベントや打ち合わせが組まれていたりする
計画の妥当性は度外視で、とにかく計画に従うゲーと化する
目標は数値化(KPI)されていることが多く、数字ゲーにもなりがち
KPIを満たすために~~の行動をして実績をn件増やそうか、みたいな工作も生じる
関連
変更不可能な戦略がトップダウンから降りてくる
多重ビジョン、多重キックオフ
寄り道しない
直線本能にとらわれた管理者やリーダー
一度決めたことなんだから従えよ
しかしお偉いさんやお客さんは変えることがある
トップダウンの戦略が上手く推進されない理由
お客さんの言いなり