「孤独な人」は変わった考え方や話し方をする傾向がある説
有名人の評価の仕方(反応)が違う
この実験で、「UCLA孤独度尺度」で測定した参加者の孤独度と、各参加者の脳スキャンのデータを比較したところ、孤独な参加者は孤独感が少ない参加者に比べて、有名人を評価している際の脳の反応が他の参加者の脳反応とあまり似ていないことがわかりました。
著名人に関する説明文が他の人と似通わない
2つ目の実験では、Amazonのクラウドソーシングサービスである Amazon Mechanical Turkを通じてオンラインで募集された、平均年齢40歳の参加者923人が対象となりました。
この実験で参加者らは、ハリソン・フォード氏やキアヌ・リーブス氏など大衆文化で活躍する著名人10人について、どのくらいよく知っているかを自分の言葉で説明するよう求められた後、各著名人との親近感や、各著名人の性格特性の評価についての測定を受けました。
この実験で、研究チームが参加者らの文章をテキスト分析にかけたところ、孤独度が強い参加者が書いた文章は他の参加者が書いた文章との類似性が低い傾向があることがわかりました。また、孤独な人は著名人に対する自分の認識が不正確であったり、周りの人と共有できていないと感じたりする傾向が強いことも判明しました。
時代精神
研究チームは論文に「私たちの研究結果は、著名人についての認識に関する時代精神、つまり特定の文化で共有されている共通の認識からの逸脱と孤独との間に関連性があるという証拠を提供するものです」と記しました。
「孤独な人」は変わった考え方や話し方をする傾向があることが研究で確かめられる - GIGAZINE