多様性は個人レベルで見ることで始まる
先日、多様性を「所属組織の違い」で使っている場面を見かけてびっくりした
なるほど、これでは多様性は進まないsta.icon
浅すぎる
他にも「女性だから」とか「若いから」とかもあるけど、同様に浅い
女性だから、若いからではなく、女性であるがゆえに……だから、若いがゆえに……だから、まで踏み込む必要がある
たとえば「女性だから生理的に突発的な体調不良が多い」だとする
この場合、中抜けがしやすければそれでいい
そして中抜けのしやすさはこういう女性以外にも役に立つ
「中抜けのしやすさ」という能力の有無が重要sta.icon
無論、勝手には生まれないので、ツールなり概念なりつくって使わないといけない
これを多様性の実装と呼んでいる
多様性は個人レベルで見ないといけない
「子育てしてて中抜け多い人」とか「超朝型で6:00~15:00で勤務してる独身の人」とか「会話は苦手だがテキストコミュニケーションや発信は得意でそれだけで仕事回せるレベルの人」とか逆に「言語化とテキストコミュニケーションは苦手で一回たりともやりたくないし任せるが、対面の会話や会議でのファシリテーションは息するようにやってる人」など
たとえばこの4人が同じチームにいるときに、どうやって全員を尊重しようね?って考える
全員がそれなりに尊重されたとき、はじめて多様性があると言える
これも上手いこと実装しないといけないsta.icon
が、おおまかには決まっている
1 デフォルトは拘束されない形の融通の利くコミュニケーションに倒す
フルリモ・フルフレ・フルアシ・フルマスなど
これをデフォルト・フレキシブルと呼ぼう
2 その上で、デフォルト・フレキシブルで対応できない部分を必要に応じて追加する
出社対面会議をやろうとか、デフォルト・フレキシブルできる力がないのでそのトレーニングをしようとか
やり方にしてもバカ真面目に定期にするのではなく、アジャイルにオンデマンドにする → 今週はこことここでやろう、その状況を振り返って、では来週はここでやろう等
もちろん問題ないなら定期にしてもいい
このあたりは手札を増やしたいならRemotism Bookを読んで
別に難しい話じゃないsta.icon
私達は普段は自分の人生を生きてるよね?
勝手に好きなように生きてるよね?
会社からここに住め、こういう過ごし方をしろって制約はされないよね?
仕事によってはされるけど。極端なのは住み込み。
これは住み込みパラダイムから出社パラダイムにシフトしていると言える
今は出社のパラダイム
自宅という「プライベート」の概念があり、この一部を「出社」に当てている
ワークライフバランスでいうライフとワーク
次はこの「出社」の方にも同じことをする
1:勝手に好きなように働く + 2:それじゃできない部分は拘束の強い過ごし方でカバー、の二段階
1がデフォルト・フレキシブル
Remotism Bookではもう少し優しくリモートに絞って「デフォルト・リモート」と呼んでる
図にしてみた
https://gyazo.com/010954038b5e087fb608d4cee6b91f5e
ここをつくるために重要な概念が多様性
で、多様性を実現するためには、それができるだけの概念やツールが必要
ツールだけじゃ足りなくて、どう運用するのという概念が要る
やり方、考え方、過ごし方など(ひっくるめて概念と呼んでる)
概念をつくらないといけない
これを私は多様性の実装と呼んでいる
知的生産者の出番sta.icon