内言語
内言語機能は音声や文字を伴わない言語活動であり、一般的な言語(外言語)の形を伴わない言語以前の思考や概念、あるいはそれら思考の体系である。言語が表出される以前の過程については、言語学者により考え方も様々であるため、ソシュールの「ランガージュ」やチョムスキーの「I言語」など異なる内言語機能の定義がある。内言語機能は言語発達にも重要な役割を担っており、例えばヴィゴツキーは、子供が自己の欲求などに基づく自己中心語により欲求調整、思考の整理を行う過程を通して、内言語機能が発達し、内言語と外言語が分化すると考える。
内言語機能とは
内言語機能は思考のための内なる言語活動で、外的な音声や書字を伴わないものである。広義の定義では、内言語機能はヒトの心を支える思考や知性の体系ともいえる。一般的に言語と定義されているのは内言語ではなく外へ発せられる外言語である。内言語はこの外言語と同じ形式の言語を、声を出さずに内なる発話として表出する場合もあれば、言語の形を伴わない言語以前の思考や概念としての形式である場合もある。機能的脳画像実験や心理実験においては実験タスク中に求められる言語応答を発話やボタン押しなしに頭の中で答えることを、内(言)語での応答と呼ぶ場合もある。
永原康史先生の最終講義の中で触れられていて、それ以来関心を持った 言語学の講義とかで学んでいるはずなのだが……