1章
紹介する手法
A/Bテスト
DID:Difference in Differences
RDD:Regression Discontinuity Design
「A/Bテスト」と「DID と RDD」の2つに分類できる
A/Bテスト
分析のためのフレームワーク
ランダムな2群を作成しデータを収集・分析する。
分析に都合のよいデータを作り出すため、意思決定に繋がる分析結果を出しやすい
一方で、時間や予算などのコストが高い
ある程度の信頼性を担保した A/B テストに必要な分析コストは、多くの分析者が見積もる以上に高くつく
様々な手法があるが、一番ましな手法になる。
DID と RDD
データに含まれる一定の特徴を用いて分析する手法
すでに収集されたデータ(観測データ)を分析する。
A/Bテストのような意図的な施策実施を伴わない収集済みのデータのことを観測データと呼び、DID と RDD はこの観測データを用いて分析する
手法が適応可能な場合、A/Bテストに比べコストがかからない。
一方で、施策効果検証における観察データ分析には仮定が多いため、バイアスのない結果が得られたかどうか判断するのが難しい
観察データの分析である程度の信頼性を担保しようと思えば、分析コストが高くなる
これらの効果検証の手法は意思決定を目的として用いられる
また、意思決定のための探索的分析を目的として用いられる
意思決定は、ビジネスにおける施策の可否を決定する、などの決断を要する重要なイベントを指す
探索的分析は、新たな知見を見つけるため、仮説を立て、その妥当性を検証し、不適切であれば新たな仮説を立てて再度検証する、というプロセスを指す
要は、業務データを集計して、平均や分散といった記述統計を見ながらあれこれ考える、ということ
意思決定に繋がる試行になる
より良い意思決定に繋げると言う付加価値を創るために、構造的問題の解決にリソースを割くと良い。