AIスタックチャンのトラブルシューティング手順
AIスタックチャンの最新バージョン(2024/8/19現在)
M5BurnerのAIスタックチャンの最新バージョンは、t_mac116 さんが公開されているものが最新です。(robo8080さんのAIスタックチャン0.0.8は事情があり更新されないので、間違えて書き込まないようにご注意ください。m(_ _)m)
https://scrapbox.io/files/66c2fe316b0b36001cac43fb.png
Connecting...が繰り返される。
WiFiに接続できていないので、下記の点を確認してください。
1. SDカード上のwifi.txtとapikey.txtの内容を確認してください。(全部小文字です。)
2. Windowsの場合、ファイル拡張子が表示されておらず、wifi.txt.txtやapikey.txt.txtになってしまっている場合がよくあるので注意してください。
3. M5StackのWiFiのアクセスポイントは2.4GHz帯にしか対応していません。5GHz帯のアクセスポイントには接続できないので注意してください。
4. シリアルモニターで見て、SDCard failed等の文字列がある場合は、SDカードの相性が悪い可能性があります。KIOXIAやSandiskのSDカードを使ってみてください。(microSDカードの容量は32GB以下です。)
5. WiFiのアクセスポイントやパスワードに全角文字を使用している場合は、接続できない可能性があるので半角英数のみにしてみてください。
どんな質問をしても「分かりません」しか言わない。
1. スマホアプリの「スタックチャンCONNECT」でAPI設定を見て、APIKeyが有効かどうか確認してください。
3. シリアルモニターを見て、「HTTP」「error」「err」「Failed」といった文字列を探してみてください。
特に、HTTPの後ろにある3桁の数字( 401, 404, 429)といった番号が分かると回答しやすいです。
喋らない。
1. スマホアプリの「スタックチャンCONNECT」でAPI設定を見て、VoiceVoxのAPIKeyが有効かどうか確認してください。
3. シリアルモニターを見て、「error」「err」「Failed」といった文字列を探してみてください。
どんな質問をしても、同じ回答をする。
1. マイクが働いていない可能性があります。Core2は裏側の「Core2」と書かれた裏蓋にマイクがあるので基板がしっかり差し込まれているか確認してください。
2. ロールが設定されていて、消えていない可能性があります。スタックチャンCONNECTでロールを書き換えてみるか、一度FlashメモリのEraseを試してみてください。
3. シリアルモニターを見て、「error」「err」「Failed」といった文字列を探してみてください。
ChatGPTのモデルを変更できない。
ソースコード上で次のように"model" : "gpt-4o-mini" を記述してビルドしても、実行してシリアルモニターを確認したら変更前のモデル("gpt3.5-turbo"など)になっている場合、過去にコマンドで行ったロール設定が原因の可能性があります。
https://scrapbox.io/files/66a79c57daf531001d0d4198.png
コマンドでロール設定を行うと、ロール(role)と現在のmodelを含んだJSONがFlashメモリに保存され、次回起動時からはFlashメモリからそのJSONがロードされるようになるためです。そのため、解決方法としては、もう一度ロール設定を行うとmodelも新しいものに更新されます。
※技術的に回避することも可能であるため、AIスタックチャンのファームウェアアップデートを検討したいと思います。
初音ミクについてしゃべる
マイクが認識されていない場合に、起こる現象なようです。
BasicやGrayにはマイクがないので別途PDMUnitが必要です。
Core2は、「Core2」と書かれた裏ブタにマイクがあります。しっかり差さっているか確認してください。
Core2forAWSもBottomにマイクが付いています。接続を確認してみてください。
Twitter(X)やDiscordで質問する場合は、最初に詳細な情報があると解決が早くなります。
1. まず、どのソフトを使っているか教えてください。(例、M5Burnerで書き込んだAIスタックチャン2Plus、GitHubから書き込んだAIスタックチャン2_RT等)
2. 動かない様子を撮った動画
3. シリアルモニターの情報
シリアルモニターを見て、「error」「err」「Failed」といった文字列を探してみてください。
その付近の画面ハードコピーがあると解決の可能性が高くなります。
※但し、個人情報に当たるデータは消してください。(APIKeyやWiFiパスワード等)
M5BurnerのSerial Monitor機能が一番簡単です。
M5Stackのリセットボタンを押すと、起動してからのログを確認することができます。
https://scrapbox.io/files/6663f37111ef6a001d440e7e.mp4