過去の日記が俺を殺しに来る
code:仮通夜.txt
家に帰ったら突然、告げられた。
亡くなった、と。
んなバカな。
最初は冗談かと思った。
でもそうじゃなかった。
即、仮通夜となった。
死体は完全に膠着していた。
全く動かなかった。
皮膚は熱を失って、冷たかった。
通夜の後に夕食を食べて、今に至る。
土曜日に葬式するらしい。
土曜日には体育祭が!!
体育祭に参加できないんすか、俺。
最後の体育祭っすよ。
・・・しゃあないわな。
明日先生に行って、休むしかない。
皆勤賞ほしかったけど、こればっかりは仕方ねぇ。
というわけで土曜日の体育祭には出席しません。
人数合わせとか面倒でしょうが、
クラスのみなさん頑張ってください。
以下、僕の冷淡な意見。
なぜ人間は死んだ人間に対して、しつこいんですか。
悲しいのはわかります。
でもどうにもならないんですよ。
悲しんでいる時間が長ければ長いほど、
それだけ時間を無駄にしていることになります。
人間のそういった優しさは、欠点でもある。
今はフリーですが、
今週は何かと「さわがし(古文単語)」になりそうです。