造語(ニッポニカ杉浦茂夫)
新しい事物や概念を表現する必要に迫られたとき、われわれは、(1)他の言語から語を輸入するか、(2)自国語を利用して新しい語をつくりだすかして、その必要を満たす。(1)を借用とよび、(2)の過程を造語という。
造語の過程は大きく二つに分かれる。〔1〕既存の語をまったく利用しない語根創造と、〔2〕既存の語をなんらかの形で利用する方法とである。〔1〕は新商品の命名などにみられるが、この場合には、音声の聴覚印象が重要な働きをする。純粋な語根創造は比較的少ない。〔2〕のなかで、もっとも重要なのは、(a)既存の語を二つ(以上)結合することによって、新しい語をつくる複合、(b)接辞を添加することによって、新しい語をつくる派生の二つである。それに加えて、(c)逆成(名詞「料理」→動詞「りょうる」)、(d)混成(やぶる+さく→やぶく)、(e)短縮(千秋楽→楽)、(f)頭文字語(臨時行政調査会→臨調)などがある。
表現する必要性
借用と造語
借用はプログラミングでよく見られる
OOPのポリモーフィズムは「多様性」と呼ばれるが、これもダイバーシティ界隈(?)の言葉からもってきた(あるいは生物学?かもしれないが)
語根造語と既存語利用
語根造語は、主に聴覚印象に寄せてつくるのがメインのようだ
既存語活用は、色々ある
複合(既存の語を2つ以上結合する)
例浮かばん……sta.icon
接辞をつける
レトロニムであるよね →第一次世界大戦、第二次世界大戦 逆成(もじる)
りょうる(料理 りょうり りょうる)
混成
やぶく(やぶる + さく)
これ結合と何が違うん?
複合だと「やぶるさく」になるが、混成だと原型が一部なくなる(この場合は「る」と「さ」がなくなってる)
短縮
例浮かばんsta.icon
頭文字語
略語