曖昧で大きな問題をどうやってやり方のわかるタスクに分解する?
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主に3通り考えられよう。
1 仮説検証。トライアンドエラーや仮説検証という言葉はよく聞くであろう。タスク管理においても例外ではない。とりあえず分解してみて、分解したタスクをやってみて、その後振り返って全体を見直してみる。そうすれば、一度分解と実施を経験した分、前回は見えてなかったことが色々見えてきて、より精度の高い分解に近づける。
2 セオリー。その問題が扱っている範囲の中には、既に一般論として知られたものがあるかもしれない。その場合は、その一般論を調べて、さっさと学習してしまうことだ。一般論は知識であり歴史である。自分一人で試行錯誤するより効率がよく、かつ正しい方向を学べる。体系化されていることも多く、その通りに学ぶのは一見すると面倒くさいのだが、諦めて愚直に学んだ方がたいていは早い。賢者は歴史に学ぶとか、急がば回れとか、この手のことわざも多数知られている。真理の一つと言えよう。問題は、そのような一般論の見出し方であるが、これは知っている者でなければできない。あなたに相談相手や共有相手がいるのなら、気さくに共有してみると良い。「それは~~問題として知られているね」といったヒントが得られる可能性がある。
3 コンテキスト。目標とかタスクとか問題とかいった「取り組むもの」は、たいていは解釈の問題である。つまり絶対的な正解が定まっているのではなく、あなたがどうしたいか次第だ。もちろん種々の状況により「どうしたいか(Want)」よりも「こうしなければならない(Must)」や「こうした方が良い(Should)」や「これならまあできる(Could)」を重視しなければならないこともある。ともあれ、実際に「取り組むもの」と向き合う時点では、まだ解釈が定まっていない事が多い。定めていくという営為もまた必要である。そのためには、その「取り組むもの」が持つコンテキスト――背景や前提を知る必要がある。やってきた「取り組むもの」にバカ真面目に取り組むのではなく、それは何なのか、存在意義は何か、誰が絡んでいるのか、何に依存しているのか、といった疑問をぶつけて、読み解いていくべきなのだ。コンテキストがわかれば、どう分解すればいいかも自ずと見えてくる。
ただし「タスクのやり方」については、あなたの実力(知識と経験と所有リソース)によるところが大きい。
実力の有無や高低が重要なのは言うまでもない。
意外と見過ごされがちなのがリソースである。これはたとえば金、時間、人脈といったものである。早い話、時間があるなら「力技だけど10時間くらいかけてのんびりやるか」といったことができるし、金があれば人に任せやすいし、人脈があれば(2でも少し取り上げたが)相談もしやすい。特に金と人脈には、「~~を使って~~ができたら良いということはわかっている」「でも自分にその知識や経験がない」という場合に、実力がある人に任せることができる、という点で優れている。実力者や成功者は、案外「金と人脈が豊富で」「それらを惜しみなく使ってきたから」そうなっているというパターンが多い。たとえば「こういうアプリをつくってリリースしてしばらくデータを集めればいける」という場合でも、さっさと数百万なり伝手なりを使って「つくれる奴につくってもらう」ということができる。(私含め)この二つを持たない者は、そうもいくまい。何でも自分で行えるほどの才能(平均以上のIQと熱意の両方が要る)がなければ、諦めるしかない。そんな諦めが日常茶飯事になっているから次第に感覚も麻痺してきて、そのうち自分が息するように諦めていることを自覚することさえ難しくなる。恐ろしいことだ。
これはタスク管理の範囲ではないか
狭義では(管理できるタスクが存在する状態でそれをいかに管理するかという話なので)「タスク管理ではない」だが、広義では含めても良かろう。
実際、狭義だけで済むケースは稀で、タスク管理をするというとき、たいていはタスクそのものの増減(管理する対象であるタスクそのものの増減に関わること)にも自ら絡まねばならない。たとえば計画という作業は、おそらく「やらないで済む」という方が珍しかろう。
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これは扱いたい
「巨大な敵との戦い方」みたいなw