成功するスクラムマスター(の7条件)
プロダクトマネージャーなどそうだが、いわゆる「壁役」は現代的組織論ではよく出てくる
し、OOPなどでもアダプターだのファサードだの吸収層を挟むのはよくある → DDDでいう腐敗防止層 揉まれてきたスクラムなら、壁役の具体的な条件も色々知ってそうと思った
さらにさらにまとめ
1 Continuous Action
発生障害対応も現行プロセス改善も改善項目消化も継続的にやれ
2 DMOA-loop
定義しろ、計測しろ、観察しろ、対処しろ
目標も日々の成果物もチームもステークホルダーも、そして壁役自身にも、全部に目を向けろ
さらにまとめ
良きスクラムマスターの条件から、壁役に求められることをまとめました
1 目標達成を周知する。定義も観察も。
2 ステークホルダーからのポジティブフィードバックを集める。
3 継続的に対処する。問題解決、プロセス改善、振り返り中に出た改善項目の消化は継続的に行う。
4 チームの士気も観察する。壁役自身をネタにする。
5 壁役自身の評価は、定量的な計測によって行う。
まとめ
1 目標達成を周知する
2 インクリメント(最終成果物の構成要素)を周知する
3 ステークホルダーからのポジティブフィードバックを収集する
4 壁役自身の評価は、定量的な計測によって行う
5 障害解決とプロセス改善を継続的に行う
6 振り返りで出た改善項目を継続的に消化する
7 チームの士気を継続的に調査する
詳しく読解したもの
1 目標達成の周知
目標が達成されてるかを観察する
チームの成果=達成具合、で統一する
スプリント目標達成の一貫性: スクラム マスターの影響の評価は、チームがどの程度一貫してスプリント目標を達成し、全体的な製品目標に貢献しているかを観察することによって行うことができます。 各スプリントに設定されているように、これらの目標を定期的に達成することは、チームメンバー全員を含めたプロダクトバックログ管理とスプリント計画がうまく機能する環境を構築する上でスクラムマスターが効果的であることを示唆しています。 スクラム ガイドの強調と一致して、スプリント目標の達成におけるこの一貫性は、チームの進歩と、現在の製品目標を達成するための道筋に沿ってチームを導くスクラム マスターの熟練度を示す重要な指標です。
2 インクリメント(最終成果物の構成要素)の周知
ちゃんと定義するし、完了も観察する
インクリメントの品質: チームによって作成されたインクリメントの品質と一貫性を評価することは、スクラム マスターの有効性を示すもう 1 つの重要な指標です。 スクラムでは、完了の定義と顧客の期待を満たす高品質のインクリメントを作成することは、チームの集合的な努力と、アジャイル原則に沿った環境を推進するスクラム マスターの成功を反映しています。 このアプローチには、欠陥の削減、ユーザーからの肯定的なフィードバック、顧客の要件への調整が含まれており、チームが協力して有効なソフトウェアを効果的かつ一貫して提供していることを示しています。
3 ステークホルダーからのポジティブフィードバックの収集
そのためには以下が大事
そもそもステークホルダーとコミュニケーションを重ねること
必要ならステークホルダーを教育すること
チームの進捗が見えるよう透明化しておくこと(ステークホルダーが覗いてわかるようにしておくこと)
成果に対する満足度
ポジティブフィードバックが来る≒上手く回っている
利害関係者からのフィードバック: ユーザー、顧客、社内のビジネスパートナーなど、スクラムチーム外の利害関係者からのフィードバックを収集することは、スクラムマスターのパフォーマンスに関する貴重な洞察を提供する。効果的なコミュニケーション、教育的な取り組み、進捗の透明性、成果への満足度に関するステークホルダーからの肯定的なフィードバックは、スクラムマスターがアジャイルの原則をうまくファシリテーションしていることを反映している。このように利害関係者の協力を重視することは、チームの作業がより広範な組織目標や外部ユーザーのニーズと整合することを保証するスクラムマスターの役割を実証している。
4 定量的な計測による、壁役自身の評価
壁役の貢献をどうやって評価するかって話🐰
成果ベースのメトリクスを使う
顧客満足度、ビジネスインパクト、ROI、ユーザーエンゲージメント、品質メトリクス系
こういった数字が上がってて安定してる≒上手く回っている
細かい管理は要らない。メトリクスに良い数字が出ているかどうかだ🐰
価値創造の測定: スクラムマスターの貢献を評価する上で、包括的なアプローチとしては、顧客の価値創造と組織の収益への貢献に焦点を当てた、成果ベースの主要メトリクスに対する影響を評価することである。このアプローチには、顧客満足度を評価することや、スクラムマスターが顧客のニーズや期待に応えるためにチームをどれだけ効果的に導いているかを判断することが含まれる。また、ビジネスインパクトとROIの測定も重要であり、チームの取り組みを戦略的なビジネス目標に整合させるというプロダクトオーナーの取り組みをサポートするスクラムマスターの役割を反映する。ユーザーエンゲージメントのメトリクスは、製品の使いやすさや魅力に関する洞察を提供する。対照的に、欠陥率のような製品/サービスの品質メトリクスは、スクラムマスターのリーダーシップの下でのチームの卓越性へのコミットメントを示します。最後に、スクラムマスターがチーム内のイノベーションと継続的な改善を奨励することで、継続的な価値創造が保証されるため、これらのメトリクスは組織への真の貢献を理解するために不可欠となる。
5 障害解決とプロセス改善
まず問題が起きたら速やかに解決すべし
技術面、プロセス面、対人面、全部
次にプロセスの改善もやれ(促せ)
障害解決とイノベーション: スクラムマスターが障害を解決し、イノベーションとプロセス改善を促進する有効性を評価することも極めて重要である。技術的であれ、プロセス関連であれ、対人関係であれ、障害に迅速かつ効果的に対処する能力は、チームの勢いを持続させるために不可欠である。同時に、チームが革新的なプラクティスを採用し、継続的にプロセスを改善するよう促す成功は、アジャイルマニフェストの継続的改善の原則の順守を反映している。この二重の焦点により、スクラムマスターはチーム全体の成功と適応性に大きく貢献する。
6 振り返りで出た改善項目の消化
技術的負債をコツコツ返していくこともここに含まれると思う🐰
目先のタスクにとらわれて改善項目をうざなりにすると、まさに負債が積み上がって後々死ぬ
家事と一緒で、コツコツやるしかないのだ
改善: レトロスペクティブで特定されたアクションアイテムからなされた具体的な改善を評価することも、スクラムマスターの有効性を示す指標である。このパートでは、チームがプロセスの変更と改善をどれだけうまく実行できたか、そしてこれらの変更の成果を見る。継続的な改善はアジャイルの基本原則であり、効果的なレトロスペクティブはこのプロセスにとって極めて重要である。
7 チームの士気の調査
壁役自身をネタにする
壁役のリーダーシップはどう?
コミュニケーションスキルはどう?
障害はちゃんと取り除いてる?取り除かれたことによる効果を実感してる?
あとは5のプロセス改善と6の技術的負債処理ができてるかも問いたいね🐰
いや、でもここは士気の話だから関係ない?
俺としては改善や返済をしない奴がいると士気下がるけど……
チームの健全性: 定期的なチーム調査によって、スクラムマスターがチームの士気やコラボレーションに与える影響について洞察することができる。質問は、特にスクラムマスターのリーダーシップ、コミュニケーションスキル、障害を取り除く効果に対するチームの認識に焦点を当てることができる。チームの満足度が高いことは、スクラムの原則をうまく実践していることと相関していることが多く、アジャイルマニフェストが強調する意欲的な個人と一致している。