在庫計画のモデル
筆者提唱。
在庫は適性水準の維持が重要だが、この辺の考え方はほとんどないことを憂いている。
まずは用語
1 サイクル在庫
次の発注や生産までに売れる分
毎日発注するなら1日。毎月生産計画を立案するなら1ヶ月
2 安全在庫
過去の需要変動を踏まえて、余分に持っておく在庫
理論的にはリードタイムの平方根を掛けて算出する
以下に比例して多くなる
需要予測の当たらなさ
発注や生産のリードタイムの長さ
3 ロット在庫
生産や調達の最小単位(MOQ)が大きい場合に発生
例: 1ヶ月に500個しか売れない商品のMOQが5000個だった場合、10ヶ月分一気に抱えることになる
MOQが大きいと原価が安くなるが、このロット在庫が増えがち
もちろんこの在庫が馬鹿にならず利益を下げる
4 戦略在庫
未来の需要変動を踏まえて、余分に持っておく在庫
で、持つべき在庫は
持つべき在庫 = サイクル在庫 + それ以外のどれか一つの在庫
商品によって変える
たとえばサイクルと安全だけではカバーできない未来の需要予測が求められる場合は戦略を入れる、とか
以下も把握しておけ
1 予測誤差の影響(によって在庫がどう変わるか)
2 終売時の在庫残
3 前年からの過剰在庫残
在庫計画にこれも加味することが必要
これを目標に加味するには、この分は仕方ないとアピールするためではありません。なんらかの方法で早急に消化すべき在庫の量を可視化するためです。
https://gyazo.com/a43fbef3f086ff254305075cb1e03a80
p158
対策は在庫の種類に合わせて検討する
https://gyazo.com/f27b4de21c91ac3d2c24782f51b5f5bd
p161