創発
要素間の局所的な相互作用が全体に影響を与え、その全体が個々の要素に影響を与えることによって、新たな秩序が形成される現象。
「創発」とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れること
物理学や生物学などで使われる用語「emergence」(発現)が語源で、自律的な要素が集積し組織化することにより、個々のふるまいを凌駕する高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象あるいは状態をいいます。
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組織論やナレッジマネジメントの分野では、個々人の能力や発想を組み合わせて創造的な成果に結びつける取り組みとして注目を集めています。
例えば、アリの群れやイワシなどの魚群において、一匹一匹は非常にシンプルなルールで動いていても、相互にコミュニケーションするネットワーク全体としてあたかも知能があるかのような複雑振る舞いをすることがあります。これは、「創発」と呼ばれる現象