僕は空っぽだ

自分から声を掛けられないことに悩んでいるふりをしている

本当は望みなど何もないのに

たまたま遭遇したルーチンを回しているだけで満足する愚物なのに

もし僕がある程度の利他を持っているか、あるいは本当に何も持っていないのなら良かったのだろう

だけど僕は我が強いんだ

性欲にとらわれているのもそのためだろう

何も無いから、すがりついているんだ

性欲にしたがって求め続けることは、生きているって感じがするから

大した空っぽじゃないくせに、さも特別であるかのように演出している