レーヴン漸進的マトリックス
IQのはかりかた
1938年
法則性のある幾何学図形が与えられ、一箇所欠けている図柄を選択肢より選ばせる課題である。課題内容からもわかるとおり回答に際しては特別な知識や言語理解を必要とせず、国際的に同じ基準で採点が可能であるので、神経心理学の分野では世界的に著名な検査である。
しかし、ニュージーランドのフリンらの研究では、このテストは時代による成績の向上が著しく、その原因をめぐってはいまだ定説はない。諸国民の間の成績の差も顕著であるが、同じ理由により、それを素質の差とみなすことは性急であろう。