ドメインを知るとはどういうことか(部屋の例)

巻末にわかりやすい例がある

「すべてはオブジェクトである」で終始するのは、「すべては部屋である」くらいに意味がない

部屋はもうちょっと多様

長年の経験が慣習となって、「寝室」と「浴室」は別になっている

寝室と浴室が別ってのは、生活に関するドメインを知っているからこそわかること

ドメインがわからなければ、こういう区別さえしない家を立ててしまう

しかし、言うて単純ではないとも言っている

ソフトウェアのドメイン設計は、他の設計分野ほど成熟していないし、どのみち、多様化しすぎていて、自動車部品や部屋に用いるほど具体的なパターンには適応できない。

だが、それでも「すべてはオブジェクトである」で終わらせずに、少なくともネジとバネとを区別する程度には、先に進む必要がある。