グルーミング(性犯罪)
法務省の「性犯罪に関する刑事法検討会」の取りまとめ報告書によると、グルーミングは主に3つのパターンに分類される。
(1)SNSなどを通じて徐々に子どもの信頼を得た上で、会う約束をするなどして性交におよぶパターン
(2)子どもと近い関係にある者が、子どもの肩をもむといった行為から始め、断りにくくさせた上で徐々に体に触れるパターン(教師、コーチ、養護施設などの職員、親の恋人など)
(3)子どもと面識のない者が公園などで子どもに声を掛けて徐々に親しくなるパターン
親密値を稼ぐところから始めて、いけそうとなったらいっちゃうわけかsta.icon
年齢的に幼い子どもたちは性的な知識に乏しく、被害にあった後も自分は被害者であると気づかないことも多い。実際、性的な行為に嫌悪感や恐怖感を持っていても、理解できないことが多いという。また相手を信頼していればいるほど、理解者である大切な存在を失うことを恐れ、言いなりになってしまいがちなのだ。
既に社会問題になっている(2021年)
諮問では「六 性交等又はわいせつな行為をする目的で若年者を懐柔する行為(いわゆるグルーミング行為)に係る罪を新設すること」とあり、グルーミングという言葉が明確に書き込まれた。
手口として、いわゆるグルーミングが使われているのだとわかってきたということらしい
性被害に遭った子どもの多くは、なぜそれを訴えられないのか。被害を被害と認識することができないのか。その心理を解明するために、加害者の手口を分析することが必要だった。そこでわかってきたのが、「グルーミング」だ
たとえば教師やスポーツのコーチから「君は他の子とちょっと違うね」「才能があるよ」と言われて喜ばない子どもはいないだろう。あるいは「悩んでいないか?大丈夫か?」と聞かれ、実際に不安や悩みを抱えていたらホッとするだろう。
グルーミングは懐柔行為だが、外形的には最初の段階では「子どもを誉める」「頭をなでる」といったもの。徐々に「子どもを膝に乗せる」「マッサージする(させる)」「性的な描写の含まれるコンテンツを見せる」「着替え中にわざと立ち入る」「自分とのハグやキス、さらに性行為が自然だと思うように誘導する」などとエスカレートしていくが、それらの行為に法で線引きをすることができるのかどうかは意見が分かれるだろう。
これも3分類
目白大専任講師で公認心理師の齋藤梓さん(被害者心理学)によると、グルーミングは子どもとの関係別で、
1)リアルで近しい人からのグルーミング(教師、コーチ、養護施設やNPOの職員、親戚、親の恋人など)
2)それほど近しくない人からのグルーミング(公園や公共施設で声をかけてきた人など)
3)オンライン・グルーミング(SNSなどネットを通じて知り合った人)
の三つに分類できるという。
「2人だけの秘密だよ」
だまされるのは、子どもだけではない。「狙う時は家族ごと。加害者が教師や塾の先生、習いごとのコーチなどの場合、保護者をはじめ周囲からも信頼を集めるタイプであることが多いです。大人の信頼も得ているので、加害者が子どもと2人きりになっても親は疑わなくなります」(齋藤さん)
加害者から子どもが「2人だけの秘密だよ」と口止めされたり、「他の人に知られたら大変なことになる」と脅されたりすることもあるという。
法で強化
性犯罪に関する刑法改正を議論する法務省の法制審議会が10月24日に開かれ、改正内容の試案が示された。
誘惑、反復、金銭的などで16歳未満との面会を取り付けた時点でアウトになるsta.icon
兵庫県警が1~3月に摘発した事件の被害者33人のうち、小学生が約4割を占め、中高生を上回った。若者をわいせつ目的で手なずける「グルーミング」が横行しており、県警はサイバーパトロールを強化している。
児ポのターゲットが小学生になっており、その手口がグルーミングであるという話
男の子も対象になってそうsta.icon
20代の男を逮捕。動画の鑑定で体の発育程度から10代前半の男児を写したものだと分かったが、ネットに流通した動画の「横流し」のため、被写体の特定には至らなかったという。