筆記用具と紙のまとめ
適当にやっているので辻褄合わせるためにまとめておく
使ったgrepキーワード: 紙 書 ペン 空中板書 描
筆記具の種類
完全魔法型
準魔法型
水ペン(水インクの羽ペンで、水魔法で補充する)
純粋道具
レッドチョーク
羽のついた万年筆
まとめ(紙は太字)
羽のついた万年筆と、巻物のようなもの(服のような肌触りの、少しごわごわした生地)
ユズがタイヨウに出した
(インクとか描写してないな……)
小石で地面に書く
タイヨウが王立学園敷地内で
風の画布(ウインド・キャンバス)と砂の筆記具(サンド・ペン)
アウラ
水ペン(水インクの羽根ペン)
王立学園
ペン
アーサー
sta.iconペン以上の情報がない
空中板書
王立学園教師、エルフ女王サリア
板 + レッドチョーク
ダグリン
空中に浮かせた大きな紙
シッコクとグレン
sta.icon筆記用具には言及してない
情報紙
貴族向けで貴重
第四部で厚紙ってことにしたが、第三部以前では言及がない
(ぶっちゃけ薄い普通の紙イメージしてたんだよなぁ・・ )
平民向けは薄い
引用
31
「【|風の画布《ウインド・キャンバス》】。【|砂の筆記具《サンド・ペン》】」
風魔法で生成した見えないキャンバスに、土魔法による砂を垂らす。
指先をペンのように動かすと、そのとおりに文字が書かれていく。図が描かれていく。
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「貴重な紙をタダで配布するとは、気前がよろしいようで」
34
森ではルナが作戦会議を立てていた。
木灯により日中のように明るいエリアに足を運び、高い木の上から土魔法を発動――周辺の地面に砂を重ねる。そこに風魔法で表面を削ることで、点や線を描いていく。
描いたのは地図、それに見取り図だった。王都周辺、王都内、王宮周辺から敷地内まで、思い出せる限りを並べた。
37
「わかってる。だから監視する仕組みも必要だ。ユズ、何か書くものはないか?」
「ある」
「なんで私じゃないんですか」
「忙しいからまた後でな」
むー、と頬を膨らませるルナをあしらう暇もなく、羽のついた万年筆と、巻物のようなものを渡される。
広げてみると、服のような肌触りの、少しごわごわした生地。紙代わりか。
地面に広げて試し書きしてみると、想像以上に書きやすかった。学生時代のノートがこれでもギリ耐えられるレベル。
79
「――これらの魔法は二種類に大別できる。こちらを通常魔法、こっちを特殊魔法と呼ぶ」
教室中央では筋骨隆々のスキンヘッド上裸先生が、頭上に文字の羅列を書いていた。
87
アーサーはペンを置き、体ごと振り返る。
91
一文を理解することさえ至難だった。一枚に一個、知っている単語があれば良い方であった。
傍らに置かれた羽根ペンを手に取る。インクは無い。
(書けねえんだよな……)
チラ見した限りでは、解答の記入には水魔法を使うようだ。
羽根ペンの頭に小さな穴が空いており、ここに水を入れて貯める。ペン先の少し上を押さえると内部の口が開くらしく、貯めた水が出てくる。つまり水インクといったところだろう。
無論、魔法の使えない俺には書けない。
94
そして、この二番目の段階に必要なヒントこそがAなる何かではないか、と俺は見ている。
「どんなAが考えられるか……」
俺は小石を地面に当てて図を書く。
アルファベットのAを書き、矢印を二つ伸ばす。片方には『無敵バグ』、もう片方には『読み書きバグ』と書く。
99
「……父上」
彼の父ランドウルス・フランクリンは紙の束を抱えていた。耳には水ペン――学園の昇格試験でも使われたペンが乗っている。
123
「これは――情報紙か」
情報屋ガートンが発行する、言わば新聞である。
「これ、紙か?」
「ええ」
紙というよりも厚紙だなこりゃ。チラシを厚紙でつくったようなものだ。
128
王族親子を待たずにブーガが口を開く。「はい」黒スーツの男、ガートン職員のファインディは席から立ち上がると、机に置いてあった紙を浮かせて三人の手元に届けた。
「私達ガートンはこの度、平民向けの情報紙『ニューデリー』を開始する運びとなりました」
「情報紙? にしては薄いのじゃ」
娘の目に光が戻ってきたところで、サリアは紙を手に取る。
「ペラペラなのじゃ。吐息で破れるぞ。ほれ」
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ブーガの手元に置いてある情報紙が浮かび、裏返される。そこに砂で図が描かれていく。
「我が国には軍府《ぐんぷ》、政府、第三者機関としてギルド――この三機関が置いてある。ここにガートンが入り込める余地はない」
無論、国の体制を知らないファインディではない。何も知らないヤンデに対する配慮なのだろう。
ちなみに空中板書ではなく、あえて情報紙の裏に描いたのは、紙の書き心地を調べるとともに魔力を節約するためだ。
133
俺は力で樹皮を掴み、二人はたぶん魔法で浮いている。
浮いていると言えば、その空中に浮かせた大きな紙もそうか。さっきから二人は地図だか見取り図だか知らないが、それに小さな字を書き込んでいる。矢印も見られた。
ルナ達に猥褻《わいせつ》行為を仕掛けるための作戦を練っているそうだ。字が読めない俺は戦力外である。
157
そんな三者など露ほども気にしていないブーガは、どこからともなく大きな板と筆記道具――赤泥と呼ばれる泥を固めたものでレッドチョークと呼ばれている――を取り出した。
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余談だが、レッドチョークの書き心地は抜群である。墨の切れない筆と言っても過言ではない。
手が汚れる上に少々臭うため高位の者には敬遠されがちだが、ダグリン共和国の庶民の間では重宝しているという。たしかに王立学園でも見たことないな。