2024.04.12 プロジェクト遂行状況報告 社会的インタラクション支援
【研究題目】
サイバー空間とフィジカル空間の融合に基づく社会的インタラクションの支援
本年度の活動状況(第3年目)
(1)データ収集
昨年度に引き続き,MATRICSコーパスの拡張行った.今年度は自閉スペクトラム症(ASD)の方にご協力をいただき,MATRICSコーパスの課題で,グループディスカッションを行ってもらった.コミュニケーションに課題のあるASDの方のコミュニケーションの特性を分析・モデル化するための貴重なデータを収集することができた.
(2)分析・モデル化とその応用
上記(1)で収集したデータを対象とし,①対人応答性の推定と,②コミュニケーションの非円滑箇所を検出する機械学習のモデル作成に取り組んだ.①の課題については,特に表情の情報が対人応答性のスコアと相関が強いことが明らかになった.また,②のテーマについては,会話エンゲージメント,ターン交代,会話文脈の3種類の非円滑性を定義し,コーパスデータの分析を行った.
研究成果の公表
ジャーナル論文
Yukiko I. Nakano, Fumio Nihei, Ryo Ishii, Ryuichiro Higashinaka, Selecting Iconic Gesture Forms Based on Typical Entity Images, Journal of Information Processing, 2024, Volume 32, Pages 196-205, Released on J-STAGE February 15, 2024, Online ISSN 1882-6652, https://doi.org/10.2197/ipsjjip.32.196, 国際会議プロシーディングス
Nihei, F., Ishii, R., Nakano, Y.I., Fukayama, A. and Nakamura, T. 2023. Whether Contribution of Features Differ Between Video-Mediated and In-Person Meetings in Important Utterance Estimation. ICASSP 2023 - 2023 IEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing (ICASSP) (2023), 1–5.