2023.07.31 進捗 ランニングフォーム評価に向けて
速度・ストライド・ピッチの違いによるランニングフォームの傾向
ランニングにおけるストライドは1歩で踏み出す長さ(歩幅),ピッチは単位時間あたりの足の回転数(歩数)のことです.
走る速度は歩幅と歩数で決まるので,速度=ストライド×ピッチ という関係です.
ランニングフォームの評価項目のひとつに,足の動きに関するものがあります.
具体的には,足が前に出るのが遅れているか,足が後ろに流れていないか,といった評価項目です.
現在,これらの評価項目は画像中の足の位置や腰からの距離で測っています.そして,ストライドが小さい走り方をすると評価が良くなる傾向にあります.これは単純に,歩幅が小さい方が足は後ろに離れにくいことが原因と思われます.
そして,ゆっくり走るとストライドとピッチが小さくなるので,現在のシステムではゆっくり走るランナー=ランニングフォームが良いと評価される傾向にあります.これは我々が目指すランニングフォーム評価とは少々異なるので,速度の遅いランナーの評価が課題のひとつとなっています.
とはいえ,プロのコーチによるとゆっくり走る方がランナーにとっては走りやすく,フォームも良くなるというのは一理あるということです.
これはなかなか難しい問題かと私は思っていますが,上手く問題解決できるよう考えていきたいと思います.