2023.06.13 進捗 ランニングフォーム評価システム実装評価
実環境でのシステム運用(準備)
本研究に協力頂いているスポーツジムに訪問し,運用実験に向けた打合せ兼ランニング映像データ収集を行いました.
研究環境と実環境とでは様々な違いがありますので,地味ながらシステムのパフォーマンスへの影響は小さくなかったりします.実際,研究室で使用しているトレッドミル(ランニングマシーン)に比較すると,スポーツジムのものは大きいため,カメラの位置や画像処理の調整が必要そうです.
そのほか,スポーツジム内の機器の設置位置や設置スペースを打ち合わせ,運用実験に向けて調整しました.早めに運用実験できるよう進めていきたいところです.
ランニングフォーム評価システムの改良
ユーザへの評価結果の提示方法(システムのアウトプット)について,改良を進めました.評価結果をグラフ形式で出力(アウトプット)することはできるのですが,本システムをユーザに使ってもらうためには,ユーザに対してランニングフォームのアドバイスを行う機能が欲しいです.
そのためランニング専門家の協力のもと,いくつかの映像データを評価してもらうことで,ランニングフォームの判断材料を得ています.ただし,システムが算出する評価値とランニング専門家の評価が必ずしも一致しているわけではないため,現在もシステムの改良を進めています.
理想的な(目標となる)ランニングフォームの定義は容易ではありませんが,ユーザにアドバイスをするためにはある程度目標を明確にする必要もあります.そのため,これまで収集してきたランニング映像データを観察・分析しつつ,研究協力者の皆様と議論しながら研究を進めています.