2023.04.06 プロジェクト遂行状況報告_ランニングフォーム評価システム実装評価
研究題目
映像解析を用いたランニングフォームの自動評価システムの実装評価と改良
本年度の活動状況
ランニング映像データ収集
成蹊大学の学生を中心に,トレッドミル上をランニングした映像を撮影し,38人分のランニング映像データを収集した(被験者からはデータ収集への同意を取得.成蹊大学倫理審査委員会にて承認済).また,共同研究組織である大阪大学医学部にも協力頂き,27人分のランニング映像データを収集した.これにより,合計65人分のランニング映像データを収集したことになり,今年度計画の50人規模のデータ収集は達成した.
また,データ収集時にアンケートを行い,各人物の運動に関する情報も合わせて収集した.現在収集したデータを人物属性をもとに整理し,「ランニング映像データセット」の構築を進めている.
ランニングフォーム評価システム開発
後方と側方のランニング映像を入力してランニングフォームを評価項目ごとに自動で定量化する(すなわち,項目ごとの評価スコアを算出する)アルゴリズムを開発し,2台のカメラと汎用計算機から構成されるランニングフォーム評価のデモシステムを構築した.評価項目に関しては未発表のため詳細は伏せるが,ランニング専門家とスポーツ医学専門家の共同研究により決定した.上記のランニング映像データ収集も本デモシステムを使用して実施している.
実環境でのシステム運用はまだ実施できていないが,システム運用に協力頂くスポーツジム運営企業の方から意見を頂き,スポーツジムでのユーザ利用に向けてデモシステムのアウトプット等の改良を実施中である.
研究の成果の公表
学会発表
新村文郷,巻島英二朗,村松大吾,"マルチモーダル移動人物認証のためのデータベースの構築",第12回バイオメトリクスと認識・認証シンポジウム,I2-7,2022年11月17日.
※本研究課題の一部(データ収集・データセット構築)に関連した研究成果
その他
村松大吾,新村文郷,"映像に基づくランニングフォーム解析システムの実装",成蹊大学理工学部研究報告,Vol.59,No.1・2,pp.21-24,2022年12月.