2022.6.16 人工知能学会全国大会 (第36回)にて研究成果を発表
人工知能学会全国大会(第36回)にて,修士2年生の伊藤君が研究発表を行いました.
「グループディスカッションにおける説得力推定のためのマルチパーティモデル」
伊藤 温志,坂戸 達陽,中野 有紀子(成蹊大学),二瓶 芙巳雄,石井 亮,深山 篤,中村 高雄(NTT人間情報研究所)
説得力は、他者とコミュニケーションをとる上で重要なコミュニケーションスキルである。本研究は、グループディスカッションにおける参加者の説得力を推定することを目的とする。まず、グループディスカッションにおける4人の参加者それぞれの説得力の程度をアノテーターが評価した。次に、GRUベースのニューラルネットワークを用いて、音声、言語、視覚(頭部ポーズ)エンコーダを作成した。各エンコーダの出力を組み合わせて、マルチモーダルかつマルチパーティのモデルを作成し、各参加者の説得力を推定した。実験の結果、マルチモーダルおよびマルチパーティモデルは、ユニモーダルおよび一人用モデルよりも優れていることが示された。最も性能の良いマルチモーダル・マルチパーティモデルは、説得力の高低を80%の精度で予測し、グループ内で最も説得力のある参加者を77%の精度で予測することを達成した。