手を動かすときは可能性を狭める
今まで絵の着彩に苦手意識があったのですが、「自分の理想の塗りとは違うなあ」という感覚があった
つまり理想の塗りというものが自分の頭の中にある状態
最近この感覚の正体が分かってきた。別に理想の塗りというものは存在せず、今まで人生の中で見てきた絵を総合的にまとめてイデアを作り出していただけだった
それは油画だったり水彩だったりが混在しているので、実現しようがない
水彩風で塗ると自分の中の批評家が「理想の油彩から離れている」と言う。油彩だと逆のことを言う
これに気づいてからかなり着彩への苦手意識が減った気がする
絵を描くときに決めたスタイルに一貫性を持たせる、ということ
水彩で描いているときは油彩の考え方を持たない。逆の場合も同様
「良いもの」を目指してしまうと無限の可能性に引っ張られる。手を動かしているときは可能性を潰す