日本の都市空間
建築と都市計画の分裂
都市デザインにおける機能的段階
実体論的段階
機能論的段階
アテネ憲章 - すまう、はたらく、いこう、めぐる
コルビュジエ「みどり・太陽・空間」は実体と結びつきをもつ
構造論的段階
ブラジリア - ジェット機
「輝く都市」- 人体
象徴論的段階
その空間は、象徴性、主観性、他との親和性、自己との未決定性などに富んだものであるから、ものそのものによって対象が的確に抽出されてくるとは限らない。
もちろんそれは、その空間に秩序が見られないということではなく、その秩序が空間形成過程の中の実体概念によらない諸段階、すなわち、機能的、構造的、象徴的段階でとらえられるということである。
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方位
つねに自己中心的であり、外延的な構成
重畳
身分と距離(空間)を相互変換する格づけ
布石
同時に2つ以上の狙いを持たせた石を打つこと
茶庭の空間構成
役石と添石
天地人
シンメトリーに崩しを入れる
法隆寺
生花の天地人、真副体
「要素の質量と要素から空間の重心までの距離の積が一定となるように、いくつかの要素を配置してゆく」
真行草
あらかじめ構成された基本形に対してどのような姿を与えるか
文字に対するフォントみたいなこと
然帯び
時間軸でみた空間構成
永久性も変化の一形態である
存在する空間はつねに完成している
豪華絢爛な庭園が苔庭にかわる
イマジナリー・シンボルとしての街路
e.g. 京都の道の名前の連続性
ま
実在する物は空間の構成要素であっても、それだけでは空間とならない。
表現とその余白との全体が空間となる
むしろ、表現部分が余白の引き立て役となることもある
余白が空間の本質となる
歪み
港町の事例
地形を有効活用し、どの公民も港湾を一望できる視野の中で公民的自覚を高める
隅違い
大きさ、質、形等の異なる要素を随時つけ加えてゆくことが容易
機能的な耐久性が大きい
隅掛け
下敷きとなる空間の方向に対しある角度をつけて各要素を配置する
額縁の中へ斜めに色紙を入れる
ブロマイドに斜めに署名する
障り
アクティヴィティの軸線の消失点に象徴的な要素を置く
盗み
真似によって要素間のなじみをよくする
特に、異なった時代の要素
男坂、女坂
眺望とテクスチュアが異なる
市谷八幡、飯倉八幡
「封建時代における男女という性別または身分的な差は、今や人間と機械との対立に置きかえられたことを暗示している」
場と要素
はてしない原野に、一人の人間が道に迷っているとする。今、突然巨大な列柱がこの空間を横切り、地平から地平へと打ち立てられたならばどうであろうか。人間は必ず列柱に近づき列柱の向かういずれかの地平線へ歩みたいという欲求を抑えることができないであろう。
星座を知らなければ夜空のあの星の散らばりは全くの混沌である。