サイトオーナーがページの広告掲載の代わりにマイニングJavaScriptを仕込むのはヤクザの「みかじめ料」と同じ。
最近この手の話題が多いようで。
こういうのは線引きが難しい。ウイルス対策ソフトを提供してるセキュリティ企業はこれを「グレーウェア」とか呼んでるらしい。
しかし、現実としてはトレンドマイクロのウイルスバスターはCoinhiveをブロックしている。CoinhiveのJavaScriptが埋め込まれたWebサイトにアクセスすると、警告メッセージを表示してスクリプトの実行を止める。シマンテックなどほかのベンダーのセキュリティソフトも同様だ。
マルウエアには当たらないが、好ましくない動作を行う可能性がある「グレーウエア」に分類されているためだ。
しかし提供元の言い分
Coinhiveの運営チームは自分たちのサービスを、「押しつけがましい広告の代わりになる」と主張している。少なからぬスマホアプリやWebサイトで、操作を邪魔するように画面に重なる広告や、強制的に視聴させる動画広告を表示している。こうした広告の代わりに、仮想通貨を採掘した見返りとしてコンテンツを提供すればいい、というのがCoinhiveの主張だ。
というのは,むかし繁華街でよく見かけた「ヤクザが店の用心棒をする代わりにみかじめ料を要求する」構図そっくりそのままである。当の企業やそれを利用するサイトオーナーがそこまで意識してやっているかどうかは知らないが。