「電子書籍を取り巻く日本の事情」より
増田に反応するのもどうかと思うが...
私はもう五十路に入ったロートルだが,私が若いころにはすでに「読書は趣味に入らない」と言われていた。
見合いの席で「趣味は読書です」なんて言うのは趣味がないのと同じと見なされる。
本を読むことは特別でも高尚でもない。
本がそのような存在になったのは作家のせいであり出版社のせいであり読者のせいでもある。
では、そういう仕組みを変えればいいじゃないか! と皆さん思うでしょう。
思わない。
書籍出版業界が斜陽で潰れるというのならとっとと潰れればいい。
なぜ書籍出版業界をことさら擁護する必要があるのだ。
私たちは本(パン)のみで生きているわけではない。
それでもちゃんと金を払って本を買ってる客に愚痴を垂れる輩など滅びればいいのだ。
滅びたくないなら自力で這い上がれよ。
自分たちが滅びることを私たちのせいにしないでほしい。
本のデジタル化は「本のコモディティ化」と同一線上にある。
Eブックに移行した人の多くはそれを肌で感じてるはずである。
今やこの世界は(情報も娯楽も知識も真理も)本以外のものが圧倒的に多い(たとえそのうちの90%がクズ(crap)だとしても)。
その中でわざわざ本を選択することがどれほどのことなのか考えてみるべきだろう。
君たちは本を通して何がしたいの?
私たちに届けられる何かを持ってるとでもいうの?
そして本当に届ける気があるの?
届かないものは存在しないのと同じ。
ないものを強請るつもりはない。