「ニュース解説 - グーグル発の新手法「SRE」、日本で拡大」より
freeeが実践しているのが、稼働率99.99%を保つこと。技術的にはもっと高めることができるが、「ほどよい稼働率を維持しつつ、むしろ障害を素早く発見して立て直す仕組みを作っていく」(同)。
市来部長はSRE活動の要諦を、「PDCAではなくOODA」と説明する。計画、実行、検証、改善という手順でシステムを動かすマネジメント手法であるPDCAに対して、OODAとは監視(Observe)、情勢判断や方向付け(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)という手順を繰り返す。「SREはトラブルが起きることを前提にサービスの状態を常に監視し、事業の変化に応じてサービスをどんどん改善していく。PDCAでは追いつかない」(同)。