「すべてがWebKitになる」より
いや,純粋に WebKit なのは iOS/Safari くらいで(マイナーなのは知らないけど), Blink は Webkit からの fork とはいえ似ても似つかないものになってるし,「すべて」じゃねーだろ! と脊髄反射しそうになったが,どうもこれは CSS のベンダ・プレフィクスの問題らしい。
Firefox が -webkit のベンダ・プレフィクスを認識するオプション layout.css.prefixes.webkit を追加したのはバージョン 48 からだそうで, 49 からはこのオプションの既定値が true になった。
もの凄い意地の悪い言い方をするなら, Apple 厨なエンジニアやデザイナが互換性も何も考えずにサイト/ページのデザインをするので,仕方なく Firefox 側もそういったページに対応しましたよ,ということだ(Microsoft の Edge も追従してるとは知らなかったが)。
こういう馬鹿ページは,たとえば日本では人気サイトの2割ほどにのぼるという。
まぁ,無視できる量ではないわな。
ただ layout.css.prefixes.webkit オプションが有効になっている状態で,ベンダ・プレフィクスなしのものより -webkit 付きの方を優先するというのはいただけない仕様である(記述の順番が関係するのかもしれないが)。
これは是非とも改善してほしい。
いろんなサイトやいろんなユーザがいるのだから馬鹿に配慮するのはある程度は仕方ないかもしれない。しかし馬鹿を助長するような仕様は容認しづらいものがある。
CSS の実装レベルに差があるのは仕方のないことだが,こんなことしてたら標準化なんか彼岸の話になってしまうと思うのだが...
というわけで,とりあえず自分が使うブラウザでは layout.css.prefixes.webkit オプションを無効にしてみることにした。
つか, Firefox は早いとこ Gecko とオサラバしてほしい。
Blink の展開の速さに比べれば明らかに遅い。