木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』7/12読書会メモ
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新反動主義……人権や平等などの近代的な理念・価値観に対する反動、もしくは近代に対する中世への反動。反オバマでトランプ支持層。オルタナ右翼。
加速主義……大学院生の病(=「厳しい就職戦線に放り出されて、そして死ぬまで労働の奴隷となる運命の大学院生」たちが資本主義を加速させてその崩壊を早めたいと願う)、イデオロギー的なストックホルム症候群(=隷属を強いてくる資本主義に対して、逆に好意を抱いてしまう状態)
リバタリアニズム……個人の自由と経済活動の自由を重視(リベラルは個人の自由のみ重視で市場は統制経済)cf. ノーラン・チャート
各概念の関係を議論して下記のような図を作成した。
https://gyazo.com/8c2ce603bc23ad02554fbe4a45bc4cb5
ニック・ランド的加速主義者=新反動主義と加速主義が重なる部分で同時にリバタリアン。
加速主義と重ならない新反動主義者=ラストベルトの貧困白人、ホワイト・トラッシュ
疑問
新反動主義と重ならない加速主義者や、リバタリアンではない加速主義者がどのような人々なのかあまり想像がつかない。
もしかしたら加速主義は上記の図だと新反動主義に内包される円になるかも。
新反動主義に対する旧反動主義はフランス革命後に生じた民族主義や平等主義に反対する動きのことかと思ったが、本当にそうか?
フランス革命後に生じた民族主義や平等主義に反対する動き→これは世界史用語で正統主義と呼ばれるものなので多分ちがう? 王党派を含む反革命勢力のことを反動と呼ぶらしいのでこちらのほうが近いっぽい。