第2回講義 関節可動域テストROM
事前準備
教室を3つのスペースに分ける
ROM概要説明
ROMとは何か、開始前の注意点、手順、測定時の注意点、関節最終域感(エンドフィール)とは、ROM制限の原因に関する内容についての説明
特に、ROM制限の原因である「強直」と「拘縮」の違いを確認
ROMチームラウンド
3年2年でそれぞれ3グループに分かれて、3年はグループで担当分のROMを実施し、2年は時間でグループをローテーション
分担は、「肩甲帯、手関節」、「肩関節、肘関節、前腕」、「股関節、膝関節、足関節」
可動域・基本軸・移動軸・注意点について確認し、手本を見せてから実際にやってもらう
上級生、教授に教わったこと
肩外転のROMで90°を超えてから前腕回外位にするのは、インピンジメント障害(肩の筋肉などの繊維が傷つくこと)を防ぐため。
麻痺のある患者へのROMでは、関節部分を支えてあげて他動で動かす
前腕回内外のROMで片麻痺のある患者、手掌の拘縮のある患者に対して行う際には、手掌面を移動軸とせず、手首の面を移動軸として行う
肩屈曲のROMで運動麻痺のある患者に対しては、肩甲骨がうまく動かず制限がかかってしまうことがあるため、片手で肩甲骨を挙上して挙げながらもう片手で屈曲させる
痛みを配慮してのROMを常に意識
→ROM実施前に痛みが無いか確認
→実施時に「痛い」と言われたら即座に元の肢位に戻し、どこが痛むか、左右差はあるか、どの肢位だとより痛いかを確認
→記録用紙に記載し、痛まない範囲で計測する