スケッチ
須永剛司先生「デザインの知恵 情報デザインから社会のかたちづくりへ」 デザイナーにとってスケッチとは、思考の結果を表す行為ではない、そうではなく、豊かな創造が起きる知覚の対象を自分の目の前につくりだす行為なのだ。それゆえに、膨大な枚数のスケッチをデザイナーは描く。(p.269)
デザイナーのスケッチは、デザインの問題を表現するもの、問題の解を表現するもの、問題を解にむすびつける分析や統合などの考察を知覚の対象となるよう表現したものなど多様である。これらの表現が、当の表現者自身にとっての知覚の対象となり、多様な知覚群に新たな創造が喚起されるのである。
表現する行為がなければ、知覚の対象は「すでにその世界に在るもの」だけになる。デザイナーはそれら既存の対象にとどまらず、常に新たな表現をつくり出すことで、未知の対象を眼前に現出させる。そして自らが表現した未知の対象を見ることで、発見と気づきという創造の源を手に入れる。(p.270)
II章 探検のしかたについて
W型問題解決モデル
つくり出したカードたちの
「データをして語らしめる」
学びの手が届く範囲を探検的に押し広げてゆくためには?
読書猿「独学大全」(p.219-p.223)
独学者は、その何かを知らないからこそ学ぼうとする。しかし学ぼうとするものを知らないからこそ、独学者の学習は様々な困難に見舞われる。
別のメソッドが紹介されているものの、共通の背景として川喜田の「探検」を採り上げている。