指比
英語だとdigit ratioで、親指から数えて2番目の指である人差し指(2D)と4番目の指である薬指(4D)の長さの比率(2D/4D比)で表す。
→指比が1なら2本の指の長さは等しく、1以下なら薬指が人差し指よりも長いことになる。
https://scrapbox.io/files/604058dc4973b00036029216.png
第一人者はイギリスのJohn Manning教授で1998年頃からずっとこれやって、最近はCOVID-19との関係まで調べている…
あと、意外とまじめに研究されてて、順当に論文数も増えている!
https://gyazo.com/5fdba6861bcbb0fc02ee0d7eb709993a
不時着沼で話題だったこの記事が発端だったので、とりま、ここに挙がってる論文をpubmed他で捜索してみた(`・ω・´)
その0:Manning教授の最初の報告 1998 Manning et al (最初の報告:性差のこと等)
その1:イケメンが多い 2011 Ferdenzi et al
その2:年収が高い 2009 Coates et al
その3:子供を作る能力が高い 2000 Manning et al 2004 Putz et al←2008 Manning et al
その4:運動能力が高い 2001 Manning et al (football) 2006 Fink et al 2007 Manning et al (endurance runnning) 2009 Manning et al (sprinting speed) 2010 Bennett et al (rugby)
その5:アソコが大きい 2011 Choi et al
他にもいろーんなテーマの研究がされているらしいよ(`・ω・´) ※ピックアップは完全にそんちょの独断と偏見による
指比と音楽
プロ音楽家では指比が小さい 2000 Sluming et al
女性では指比は音楽能力と関与している可能性あり 2013 Borniger et al
※男性は統計的パワー不足もあり検討不能
指比は字を書くときの利き手とも関係ありそう 2009 Manning et al
右手の指比が低いこと∝左利き ←右手の指比のほうが右利きの人とは強い相関
左手の指比が高いこと∝左利き ←左手の指比のほうが左利きの人とは強い相関
ちなみに、方法論的な観点でもぼちぼち検討されている模様(`・ω・´)
Manning教授が使っているThe BBC internet studyのmethodologyについて 2007 Reimers
指比自体の測定の信頼性について 2007 Voracek et al