下書き_ドラッカー風エクササイズ再考_自分の強みとチームの弱み
アジャイルサムライで紹介されたその手法は、たった4つの質問の答えをチーム内で共有するだけで自分とチームの期待をすりあわすことができるというものです。 ※4つの質問
自分は何が得意なのか?
どういうふうに仕事するか?
自分が大切に思う価値は何か?
チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか?
最近、この本来の「期待をすりあわせる」効果とは別に2つのメリットを感じました。
・自分の強みを知ることができる
・チームの弱みを感じることが出来る
期待を合わせることが出来て、かつ他にも知見が得られる…
あらためてチームビルディングにもってこいなプラクティスだなと思います。
※この手法の詳細は下記記事に詳しいです
3回のエクササイズで強みを知る
人生3度目のエクササイズを行いました。
一度目は一年ほど前に当時のチームメンバーと、
二度目は社外コミュニティーの仲間と、
三度目は現行のチームメンバーで行いました。
一度目と三度目は半数くらいが同じメンバーだったので、
「だよねー」という感触が強かったです。
初めましての方にはもちろん効果的だったので良くはあったのですが、
そんなに頻繁にやるものでも無いのかなと感じました。
異なる場所で同じフィードバック
この三度目の回で驚いたのは、社内のチームと社外のコミュニティーというまったく異なるメンバーから同じフィードバックを得ることが出来たことです。
「渡部さんはタスクも会話もぜんぶ拾ってくれる!」
こぼれたボールを拾う力が重宝されているというフィードバックが得られました。
(サッカーで言うところのボランチ)
これは意識していなかったことで大きな発見でした。
とあるチームでのファシリテーションにて
場面が変わって今度は社内で他のチームでドラッカー風エクササイズのファシリテーションをしたときのお話です。
僕は社内で現場カイゼンを推進するグループに所属しています。
とあるチームからチームビルディングの依頼があり、ドラッカー風エクササイズを行うこととなりました。
滞りなくワークを進め、本来の目的である期待のすり合わせ自体はちゃんと行うことが出来ました。
見えた2つの課題
もともと、チームとして機能不全であるということから依頼があったカイゼン案件でした。
ワーク自体の雰囲気は良かったので何が問題なんだろう?と初めは疑問だったのですが、
全員の期待が出そろったときにその理由がわかりました。
①リーダーへの依存
リーダーへの期待のほとんどが
「チームの方向性を示して欲しい」
「最終的になんとかする役割を担って欲しい」
という受け身のものでした。
ソフトウェア開発、特にアジャイルという開発手法においてはメンバーの自立が大事です。
チーム内で唯一自立しているリーダーがボトルネックになっていました。
②属人化の問題
いろいろなことを幅広く行っているチームです。
それぞれのメンバーへの期待が、
「○○の役割を頑張って欲しい」
というのが所々見受けられました。
これらの問題が浮き彫りになったことで、今後はその点をふまえてチームビルディングを進めていこうという話になった。
まとめ
・ドラッカー風エクササイズはチームビルディングに効果てきめん
・異なるメンバーで行うと自分の強みが発見できるかも
・チームの問題点が浮き彫りになるかも
かなり軽量なのに効果の高いプラクティスなので、気になった方はぜひお試し下さい!