哲学入門(和田山和久の本)
唯物論(混乱を避けるために筆者としては物理主義という方を名乗っている)の立場から、次のことを議論する(形而上学的な存在物たちについて) …TODO:
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意味とはどのように存在するのか?
生き物は,その生存のために,意味することが要請される
「表層Xが現実への存在Aを意味している」と同値な命題はなにか?
解釈者が存在して,表層と存在を仲介する
ではこの解釈者はどうやってそれらの意味を?
メタ解釈者が…
「表層Xが現実への存在Aを意味している」⇔「Aが,そしてAのみがXを発生させる原因である」
でもこれは意味の取り違えをうまく説明することが出来ない
「意味する」というのは間違いを犯しうる
「Xを発生させる原因がどうしてAだと言えるのか?」
「Aの発生原因A'やそのまた発生原因A''ではないといえる根拠は何か?」
次の3ステップで進む
「Sの持つアイテムAはBという本来の機能を持つ」⇔「Sの先祖においてAがBを持っているから生存に有利だった」
本来の機能の起源的定義
「表層Xが現実への存在Aを意味している」⇔「XはAを意味するというのが本来の機能である」
よって,あるS(人間や,その他ロボットなど)にとって「XがAを意味する」というのは
「Sの先祖にとってXがAを意味するのがSの生存に有利だった」と解釈される
これは因果意味論の問題をうまく解決する,というのがこの本の見解 トムがネズミを狙うのは,宇宙の起源まで遡らなくとも,ネズミを狙うのがたまたま生存に優勢に働いた,というだけにすぎない
では(本来の)機能とは何か?
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シャノンの情報理論(ベル研究所における)情報の理論には「情報が実際何か?」には立ち入らない 情報の量についての議論である
これをうまく,情報の「内容」についての議論に援用出来ないか?
情報の内容とはつまり,次で定義される
信号rは,「SがFである」という情報を伝える ⇔ rという条件のもと,「SがFであるという条件付き確率」は1である
SnO2WMaN.iconここまで来ると,では「確率とはなにか?」みたいな議論が必要そうに思える