不完全性定理の名前の推移
参考文献
これを書いたとき手元に無かったので,ほとんど名前は合ってないかもしれない.
詳しくはちゃんと書籍を読んでください.
うろ覚えなので注意
Über formal unentscheidbare Sätze der Principia Mathematica und verwandter Systeme. I.
で英訳すると
On Formally Undecidable Propositions of Principia Mathematica And Related Systems
であり,
要点としては決定不可能な命題があると言っているにすぎる
この論文には不完全性という言葉はほぼ現れない.(注44とかに唯一現れるらしい.) したがって不完全性定理あるいはInccompleteness Theoremという名称は少なくとも1950年代の半ばには確立していたと考えて良さそうである.
メモ: 更にもっと早い1932年の段階でGödel自体は第1不完全性定理について不完全性(Unvollstandigkeit)として捉えていた,という旨のことも書かれている.