プログラミング言語の意味論と圏論(外部記事)
プログラミング言語の意味論(プログラム意味論)は、プログラムの構造を数学的に定式化・抽象化することによってコンピュータソフトウェアに関する諸問題を解決することを目的とする、コンピュータサイエンスの一分野です。そこでは、抽象的な現代数学の象徴とも言われる圏論が活発に応用されてきており、今や圏論抜きにプログラム意味論を語ることは困難といっても過言ではありません。 この講義では、圏論を用いたプログラム意味論の概要を紹介しつつ、そもそもプログラム意味論に求められる数学とはどのようなものなのか、なぜ圏論なのか、という素朴な疑問に、私なりに答えてみたいと思います。