スペイン語で文頭にも疑問符が付く理由
スペイン語は語尾をあげて読めば疑問文になるため、出だしの声のトーンがとても大切になってくる。1単語目を読む時から「疑問文」と分かっていれば読み出しの気持ちもトーンも変わってくる。 かなり長い間文末だけに使われる時期が続きましたが、1753年に長い疑問文には反転した疑問符(¿(逆疑問符))を文頭にもつけることが学術者によって決定されました。長い文章の場合、文末だけに疑問符をつけると疑問文であることがわかりにくいという理由からでした。 しかし、次はどれが長い文章で、どれが短い文章なのかという話になり、この問題を解決するため、王立言語アカデミー(RAE)が文章の長さに関わらず文頭と文末の両方に疑問符をつけると1870年に決定したのです。
感嘆符が文頭にも使われるようになったのは疑問符より少し遅く、1770年頃です。疑問符と同様に、感嘆の意味の文章だとわかりやすいように文頭にも使われるようになったようです(¡(逆感嘆符))。当時、感嘆符は“signo de admiración”と呼ばれていました。感嘆符が文頭と文末の両方で使用されるとRAEの辞書に記載されたのは1884年で、比較的最近のことです。そして、その名称は2014年の辞書で“signo de exclamación”に変更されました。 参考文献