Craigのトリック
主張
再帰的可算理論
は
再帰的公理化可能
である.
すなわち
再帰的可算理論
$ T
と同等の
再帰的理論
$ T'
が存在する.
証明
William Craig
による.
W. Craig; "On Axiomatizability Within a System"
Refernces
菊池誠; "不完全性定理"
Thm5.5.14
菊池; "不完全性定理", Theorem 5.5.14
関数と集合の再帰性についてのメモ#64b6c37b13a1580000b71681
数学基礎論序論(本)
7.2参照.
"数学基礎論序論", Theorem 7.2
Lindström; "Aspects of Incompleteness", Theorem 1.1
帰結
これと合わせて,
Gödelの第1不完全性定理
または
Gödel-Rosserの第1不完全性定理
の
$ T
の要請を弱めることが出来る.
すなわち,
Robinson算術
$ \mathsf{Q}
の
再帰的公理化可能
な拡大理論
$ T
が
無矛盾
なら,
$ T
は不完全.
注意
: もともとの
Gödel-Rosserの第1不完全性定理
では
$ T
は
$ \mathsf{Q}
の再帰的な拡大理論
だった
より詰めていく
実は次のことも同様に示すことが出来る.
再帰的可算理論
は
原始再帰的公理化可能
である.
ref
菊池誠; "不完全性定理"
のThm5.5.16
菊池; "不完全性定理", Theorem 5.5.16