『映画大好きカーナちゃん』コミックス
カーナちゃん
デュラント・クライスラー
コルベット監督
ブレッド・フォード
ダッジ
感想
『カーナちゃん』のラストで気づいたこと。この物語シリーズは、主人公ジーンがダークサイドにいることが一番の魅力。まわりは俳優さんたちなのでキラキラ輝いていて、マンガとして面白く幅をもたせることに繋がってる。が、それを生み出す監督は創作の闇の中にいて、どれだけ成功しても満足せず、さらなる創作を追い求める。これを軸に据えているのが一番の魅力。
『カーナちゃん』ではジーン監督の出番はないが、かわりにひねくれ者女優カーナがその闇を担っている。すべての演技パターンをあらかじめ検討し尽くし練習を繰り返したことで、一切心のこもらない「最高の」演技を生み出す。これは集中力と時間を要する気の遠くなるような膨大な作業である。本作では登場しないジーン監督のかわりに狂気を担う。
ポンポさんシリーズでは、クライマックスの見開きページだけカラーになっているというお約束があります。もちろん本作でも同じようにあります。が、本作だけは意味が違っていて、カラーの見開きは作中の映画のクライマックスではあるのですが、本作としてのクライマックスはその「次」ページ。ただの白黒のページ、これがクライマックスになっているのが、ひねくれ者を主人公に置いた作品だけあって、とてもセンスが良いと思います。
個人的にはシリーズ全編通してカーナちゃんが一番お気に入りキャラです。