140-20190903 「心の安定」を得るところ
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やはり「1日にしてはならず」なのかもしれません。
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本書のタイトルにもある通り、この本は「嫌な仕事」を「ご機嫌な仕事」に大転換するための考え方をまとめた本、なのですが、かなり奥の深い本だと感じました。一度通読して、それからあちこち読み返しているのですが、正直筆者のおっしゃることを理解できていると、自信を持って言い切ることができません。
これは筆者の言っていることがわかりにくい、ということではなく、「ご機嫌な仕事」に転換するための前提条件がかなり奥深いところにあるので、そのプロセスを完全に把握できていない、ということかもしれません。本の中に
「いまここにいる」→「意味づけのない世界」→「いい感じとグッドバイブス」→「ひとつ意識」→「ご機嫌な仕事」
こういう一節があり、目の前の「ご機嫌な仕事」に至るまでに、心の持ちようについて多面的な準備が必要である、という印象を持ちました。ライフハック的な具体性のあるツールの話は全くなく、発想法と言ったらいいのか、観念的な話題に絞っているからこそ、きついなぁ、と感じるのかもしれません(ライフハックが「ゆるい」という問題でもないのですが)。
そのなかで、私がまず感じたのは、「心の安定」という問題でした。
目指すところは、外の事情に左右されることなく、自給自足でいつでも自分の中から生み出せる強固で安定した状態です。
ひと言でいうならばそれは、
「心に恐れや不安がない状態」
です。
これは「いい感じ」とは何かを説明する場面の中の一節なのですが、「いまここにいる」や、「意味づけのない世界」を認識するにあたっても、心の安定を保つことと密接な関連があるような気がします。
もう一つ感じたのが、「個性」の問題。
まず、重要なことは、自分や他人の「でこ」や「ぼこ」に、それぞれ「長所=いい」「短所=わるい」というラベルをはるのをやめることです。
そのうえで、自分に対しても他人に対しても、「私もあの人も凹があるから凸もある」と認め、全体としてその価値をしっかりと認めるようにします。
「自分や他人をありのままに受け入れる」
と言ってもいいでしょう。
「ありのまま」というのは簡単なようで難しい言葉なのですが、個々の「でこ」や「ぼこ」に変なラベルをつけない、というのは一つの考え方かもしれません。私自身を含めて、つい変なラベルをつけてしまいかねない、それを手放すのはそう簡単なことではないように思えます。そのような気分の持ちようになるためにも「心の安定」が重要な気がします。
「心の安定」を得るための実践編的な解説もこの本の中にはあるのですが、自分がやりきれる自信がないという以前に、その解説を理解できている段階に至っていません。ただ、私にとっては、このようないろんな考え方に触れて、それを書き記すこと自体が「心の安定」を得る一つのきっかけになっているかもしれません。