130-20190211 あれもこれも、という縛りが弱まった話
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これまで毎年、真冬の時期は私も妻も精神的にきつい時期だったのですが、今年はこれまでになく穏やかな時間を過ごしています。今のところは、という段階ではありますが、なぜそうなったか、という話を。
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端的に言えば、これまで縛られていた「完璧主義」、言い換えれば「あれもこれもやらなきゃ、という縛り」がこれまでになく弱まったからかもしれません。この本にある通り「完璧主義」は幸せにならないのです。
こうなったきっかけが二つありました。
一つは、私が年末にインフルエンザにかかってしまったことです。
以前書いた通り、毎年12月は、年賀状の発送やら年末年始の帰省の準備やらで、セカセカする時期でした。ところが、今回はまず二人の子供が相次いでノロウイルスとインフルエンザを喰らってしまい、この対応でしばらく家事が強制的にストップしました。
それが落ち着いたのもつかの間、今度は私がインフルエンザをもらってしまいました。その結果、年末年始の帰省もキャンセルに追い込まれました。この騒ぎで年賀状の準備も進みませんでしたから、「やるべきこと」が全くできないまま年を越す事態になったのです。
中途半端に着手できなかったことがかえって幸いしたかもしれません。これで、私も妻も吹っ切れました。久しぶりに自宅で正月を過ごすに至って、開き直って「寝正月」で過ごすことにしました。三が日は、すでに遅れている年賀状のことは考えず、子供たちとぼちぼちゲームをする以外はのんびり寝て過ごしました。いい意味でのリセットがかかった上に、子供たちにとっても親が適宜相手してくれるので、穏やかに過ごすことができたようです。
もうひとつは、年明け以降、私の生活パターンを「朝型」から「夜型」に変えたことです。
世に出る自己啓発書の類いでは大抵「朝型」を勧めるにも関わらず、あえて逆行したことには、訳があります。
私はこれまで、子供たちとほぼ同時に夜8時台に寝て、朝4時台に起きる生活でした。ところが、下の子供が早起きできるようになり、遅くとも朝6時ごろまでに起床するため、私が落ち着くことのできる「ひとりの時間」は1時間程度に縮まりました。妻はもともと「夜型」ですので、朝の子供の対応は私の担当です。
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この程度では落ち着いて「知的生産」もできません。この本でも知的生産をするために「最低2時間」のまとまった時間を取ることを勧めています。それには、朝3時台に起きるか、夜型に転換するしかありません。さすがに前者は無理でしたので、後者を取ることにしました。この本に「夜型」生活のモデルが書いてあることも私の背中を押してくれました。子供には早起きしてもしばらくは私を起こさないようにお願いしました。
かくして私の生活もリセットされました。転換直後はあえて「やるべきこと」を決めませんでした。ただし、まず最初に妻との会話の時間を持つ、ということだけは組み込むことにしました。これがどれだけ妻の安定に貢献するかはわかりませんが「いきなり籠もる」ということだけはしたくなかったからです。
ゴチャゴチャになったときは、リセットして、やるべきことを一つだけ設定し、しかる後に展開する。これが精神衛生にもいい影響を与えるのかもしれません。